2010年11月30日火曜日

Last safari

マサイマラには飛行場があって、
ナイロビやモンバサへ空路で行ける。

海外からの観光客は空路で
ナイロビとマサイマラを往復することが多いようだ。
陸路は確かに時間が掛かる。


空港はマサイマラの保護区内にあるので、
空港までの道程が Last Safari 。


























沢山の動物に見送られ・・・
たどり着いたのは開けた場所。














最初にairsrip に着いた車が動物を滑走路から移動させて
飛行機が着陸できるようにするそうだ。

airsrip の辺りはライオンも出没するらしいから、
ふらふらと散歩をするわけにもいかない。













到着した飛行機のサイズが可愛らしくて笑った。
自分が乗った飛行機の中で、1番小さい飛行機だと思う。
座席も自由。
操縦士との距離が近くて、なんでもかんでも物珍しい。

















あっという間のフライトでナイロビに着いてしまった。
そして、ナイロビで1日過した後、母は日本に帰国する。

家族が任地に来てくれて良かったと思った。

母がケニアを訪問してくれたお陰で、
ケニアの良い部分を改めて自分も見て回れた。
滞在期間中にいろんなアクシデントもあったけれど、
全部含めてアフリカ・ケニアなのだと、肌で感じたに違いない。

母はケニアのことを好きだと言ってくれたから、
懲りずに、また訪れてくれるのではないかと期待する。

百獣の王

マサイマラは「ライオン天国」と呼ばれるくらい、
ライオンとの遭遇率が高いことで有名なようである。

故に、ドライバーも、お客さんからのリクエストで
「ライオンを見たい・・・」
と、言われることが多いことが推測される。



個人的には、
目の前に広がる広大なサバンナと、
草を食む草食動物のシマウマ、キリン、ガゼル達や、
サファリカーを見ると一目散に走るイボイノシシ、
いつまでも動く気配のないカバなんかを見ているだけでも
全然飽きない。

ライオンをはじめ、
肉食動物には出会えたら良いな・・・
というくらいの気持ちでいた。

同乗者の中には、
「そろそろ肉食動物が見たい・・・」
という人も、もちろんいるので、
草食動物にお客さんが注目している最中も
ドライバーはあちこち見回して、
「何か」を探しているのだけれど。



2日目のafternoon safari 中、
無線でやり取りしていたドライバーが
ニヤリと笑って車を走らせた。

何だろう?と思って尋ねると、
「ライオンが寝てるから探しに行く」

時々双眼鏡を覗きながら、車を進ませるドライバー。
そして、視線の先には・・・。

















確かに寝てる。

ライオンはネコ科なんだなぁと、
なんだか納得する。
1日の殆どの時間を寝て過すらしい、
長閑な昼下がりである。



MasaiMara3日目、この日は生憎の曇り空。

morning safari 中、肌寒いせいか、
最初、誰も窓を開けなかった。

「今日はライオンを探すよ」

というドライバーの意気込みが通じたのか、
サファリカーの前をライオンが横切ったり、
ハゲタカが動物を漁っている所にライオンがやってきたり、
朝からライオン尽くしだった。

違う動物を見に行こう・・・と、
進路を変えたその先に、














ライオンのオスとメスが一緒にいた。

みんなリラックスしていて、
車が近づいても気にしていない様子。

ふわふわに見える鬣には、思わず触ってみたくなる。

雄ライオンだけ場所を変えたので、
サファリカーもついて行く。














なんていうか、
百獣の王も形無しの寝姿披露である。
あまりにも可愛らしい・・・。

こんなにゴロゴロされると、
見ているこちらも随分癒される。

この後しばらくすると、
この雄ライオンは鬣をなびかせて颯爽と歩くのだが、
そんな凛々しい姿よりも、ゴロゴロしている姿の方が
微笑ましくて好きだ。


メスライオンのところに戻ると、
どうやら狩をした後だったらしいことが分かった。
脇の辺りに血が付いている。














精悍な佇まいに、惚れ惚れしてしまう。

メスライオンの方がカッコいいのではないか・・・
とも思ってしまう。



思いがけずと言うか、
幸運にもと言うか・・・

とにかく、毎日ライオンに出会えて、
改めて、『マサイマラはライオン天国』なのだと実感した。

『ハナ子』との出会い

Afternoon safari の途中、
ドライバーが
「見せたい動物がいる・・・」
と、車を走らせた。

途中、ライオン・コヨーテ・ゾウなど、
普段ならじっくり観察しそうな動物もそこそこで、
シマウマ・キリンはまるで風景のように
あっという間に視界を流れていく。



一体何が待ってるのか?



何台かサファリカーが停まっているあたりに、
レンジャーの車も見える。

「ほら、あそこにいるよ!!!」

と、言われても、最初は全く分からなかった。
ケニア人ドライバーの視力には毎度の事ながら脱帽する。



やっと、その個体を確認できた。














クロサイだ。

『ハナ子』とはクロサイのメスの愛称で、
MPATAのstaff の中で使われている。


ドライバーが嬉しそうに、

「以前、MPATAで働いていた日本人ガイドが
『ハナ子』って名付けたんだ。いい名前だろう?」

「ハナ子は3匹目の子供を妊娠中だ。
 今、ハナ子の横に子供がいるだろう?
 2009年の3月に生まれた男の子だ」

などなど、説明してくれた。


MPATAで働いていた日本人ガイド・・・

協力隊の同期なら、心当たりあるんじゃないか・・・と、
ケニアでサファリガイドをしていた人。

こんな風に自分がいなくなった後も、
ケニア人ドライバー達はちゃんと覚えていて、
さらに日本からのお客さん達に紹介していることを
本人は知っているのかな・・・。



野生のクロサイを見る機会に恵まれたのは、
本当に幸運だと思う。

でも、ハナ子に会えたことにも増して、
ドライバーの記憶の中に同期隊員がずっと残ってることに
むしろ驚きと感動とが入り混じって、
サファリカーの中で1人興奮していた。



ハナ子については、
サファリガイドをしていた同期隊員の書いた本の中でも
紹介されているので、詳細はそちらで。

ちなみに、ハナ子の名付け親は、
実は同期ではなくて、坂本龍一さんだということを
同期本人に後から聞いた。

今となっては、名付け親が誰か・・・
なんて、問題ではないけれど。



ハナ子のお陰で、
なんだかとても温かい気持ちになれた。
また出会えますように。。。

2010年11月29日月曜日

Balloon Safari

Masai Mara の2日目。

早朝4:20の morning call、
4:50にはロッジを出発。

生まれて初めての気球搭乗。
それも、マサイマラで。














まだ真っ暗な中、
バルーンサファリの搭乗者は、
オイルランプの明かりの下で名前の確認や荷物のチェックを受ける。

搭乗者に操縦士からも安全に関わる説明を。
事前にどんな説明をされるのかを聞いていたので、
一通りの心の準備ができている分、気持ちが楽。













月明かりが照らすなか、温かいチャイが用意され、
バルーンに火を入れる瞬間をみんなが待つ。

















気球に乗り込むと、
思っていた以上に熱を感じられて温かい。

いつの間に浮いたのかさえ分からないうちに、
少しずつ、気球は地面との距離を大きくしていく。
地上にいるスタッフの気球を押さえる手が離れた瞬間、
ふわりと空に向かって進んだことを実感。




雲ひとつない空、
星と月だけの世界。

ふわふわと高度を上げる気球。

東の空がオレンジ色を増して、
太陽が顔を出そうとしている。

そんな瞬間を、
言葉が見つからなくて、
ただただ呆然と眺めてた。




沢山の動物達の頭上を越えて、
蛇行するマラ川を望みながら、
朝日を迎えた。














サバンナも夜から昼の姿に変わる。

気球の影が地上に落ちて、
草食動物達を驚かした。

サファリカーが近づいた時とは比べられないスピードで
シマウマが草原を走っていく。














・・・なんて気持ち良いのだろう・・・


あっという間に、飛行時間が過ぎて、
着地場所を探して気球は高度を落としていく。

「カメラを仕舞って」

「Landing position!!!」

バルーンのカゴの中に、草の香りが漂って、
しばらく地面を引きずられた後、停止。

カゴから這い出した所は、開けた原っぱで、
草食動物の糞がそこかしこに転がっている、
なんだか笑いだしたくなるような、そんな着地点。


バルーンサファリの後の、シャンペンブレックファスト。
これも、本当に素敵だ。

青空の下、広大なサバンナのど真ん中で、
ゆっくり朝御飯を食べるなんて、なんて贅沢!!!

お天気にも気流にも恵まれ、
本当に宝物のような時間。

Masai Mara 初日








Lunch 後の Afternoon safari。

任地ニャンザ州は緑豊かで肥沃な大地だと実感。
目の前に広がるサバンナは、自分の知らないケニア。

風景を見ているだけでも、
サバンナの広大さに圧倒されるような
それでいて、懐の深さに優しく包まれるような、
なんだかとても不思議な感覚になる。

ドライバーがルオ族出身だったことが判明。

ささやかな挨拶はルオ語、
それ以外は拙いスワヒリ語を話す私に、いたく喜んでくれて、
サファリ中も随分沢山お喋りした。

無線機を通したドライバー同士の情報のやり取りは、
スワヒリ語を使っているので、全部理解できる訳ではないが、
うっかりスワヒリ語やルオ語で
「どこ行くの?」「何がいるの?」
などと聞くと、
とびきりの笑顔とスワヒリ語で教えてくれる。

そんな秘密めいた会話が何度かあったので、
サファリカーには私達親子以外にも日本人が乗っていたが、
他のお客さんには少し申し訳なかったと思った。


・・・後から聞いた話だが。

同乗していたお客さん達は、
オプションでMPATAが開催している
スワヒリ語の基礎講座を受講することにしたそうだ。

ボキャブラリーの少ない私が言えることでもないけれど、
せっかくだから現地の言葉を沢山覚えて、
どんどんケニアの人々と交流もして欲しい・・・と思うので、
結果的にドライバーとの秘密の会話は良い刺激になったのかも。

遠方より











任地と活動先の視察を名目に、
母が会いにきてくれました。
自宅を出て1日半以上の旅程は、
海外旅行に慣れていない母には堪えたのではないかと想像します。

普段は写真やメールでしか伝えられないケニアを
家族が自分の目で見る機会を得られたことに感謝。

任地での人々や配属先の同僚に温かく迎えられ、
母も同僚達も楽しそうに過していました。


せっかくの機会なので、
ケニアでも有名な国立公園 MasaiMara に。


日本人経営のロッジ:MPATAにて。

手配等、日本語でやり取りできて、
ロッジの車で自宅まで迎えに来て頂けたり、
日本人 staff がきめ細かくサポートしてくれたりと、
不安なく旅行をできたのが何より。

任地 Rongo から陸路で3時間、
思っていた以上に近くて驚く。
ロッジも本当に気持ちの良い空間で、
staff の対応もケニアらしくなく、
本当に贅沢な時間を過ごさせて頂けました。

来客の日




まるで誰かが描いたかのような雲。

油絵ならゴッホか。
水墨画なら竜が降りてきそう。

そんな力強い雰囲気を醸し出していて、目を奪われる。

道行くケニア人達は、
空の写真を撮る日本人を不思議そうに眺めている。
彼等にとっては、被写体が空なのが腑に落ちないのだろう。

12月になると雨季が終わって、乾季がやってくる。
こんな雲はこの季節だけかもしれない。

2010年11月17日水曜日

Scholaship





ケニアの JOCV が運営している奨学生制度 KESTES の申請時期が近づいて参りました。

今回は推薦される生徒の学校が、任地の近くだったこともあって、
推薦者と生徒・担任・学長との面談に同席させて頂きました。

KESTES では今後発生する学費や教材費の援助をするのですが、
過去の滞納分までは支援しておりません。

ただ、経済的な支援の必要な生徒達の殆どは
学費の滞納などがあるのが現状で、
公立の学校でさえ、授業料を払えない又は滞納がある生徒には
授業や試験を受けさせなかったり、
自宅に送り返して学費を工面するようにしたり、
本人にとって精神的負担の大きな対応をとられています。

貧困によって、教育を受ける機会すら平等に与えられない・・・
という状況を、ケニアにいると実感します。

2010年11月16日火曜日

Chicken Salad


オリーブが利いていて、予想よりはるかに美味しく頂いた。

KSMは州都なだけあって、美味しい食べ物が沢山ある。

Kaimosi







訪問したNGO主催のサッカー大会が小学校のグラウンドで行われていた。

あいにく途中で雨が降ったが、選手達は懸命にボールを追っていた。

サッカーのみならず、スポーツはケニア人の関心を集めるにはうってつけで、
本当に沢山の人が集まって賑わう。
今回のサッカー大会の本来の目的を聞きそびれたが、
WADも近いので、VTC siteも併設すれば良かったのにと思わずにはいられない。

Luanda





CBOが運営している孤児院見学。

20人の子供を預かっていて、うち4人はHIV陽性。
また、HIV陽性の女性も3人生活していて、IGA支援をしているとのこと。

daily counseling
education
feeding

など、子供達に必要と思われる様々な取り組みをvoluntaryで行っている様子。
昨年立ち上がったばかりの組織で、経済面やcapacity面でchallengeも多いよう。
CBOの代表が精力的に働きかけを行っている様子が伝わってきて、
モチベーションを上手に維持して欲しいと思う。

最初はアジア人の登場に戸惑いを隠せなかった子供達も、
counsellorと一緒に話しかけたり、写真を撮っているうちに笑顔に。
また機会があれば訪れてみたい。

Kilingili







任地を離れて、同期隊員の活動範囲に。

この地域では、違法ではあるけれども
マリファナやアヘンを作っているとか。

とは言っても、その現場を見たわけではないので真相は不明。

緑が多い地域だったので、農作物はよく育つに違いないけれど。

2010年11月15日月曜日

Kuku







ケニアの田舎では、鶏は自分で絞めなくては食べられません。

脚を縛られるとおとなしくなってしまうのは、鶏の習性でしょうか?
売り物の鶏達が物悲しそうな表情をしている気がして、
まだ、自分で生きた鶏を買えずにいます。

同僚が絞め方を教えてくれるとのことだったので、
その日が来たら挑戦してみようと思っています。

同期のBirthday





20人いる同期隊員のうち、4人が11月生まれで、12~21日の10日間の中に納まってます。

毎回、みんなのお祝いをできるわけではないけれど、
なるべく「おめでとう」を本人に届けたい・・・
と思う、今日この頃。

それぞれが素敵な誕生日を迎えていますように・・・

2010年11月12日金曜日

木登り




自身の背丈以上の高さまでスルスルと登っていく子供達。

住居確認の際に、
「住居の周りに背の高い木があるか」
という項目がったことを思い出し、急に合点がいった。

子供達は、いとも簡単に障害物を乗り越えられるに違いない。

年末にかけて、ケニアでは犯罪の発生率が増加するのだそうだ。
JOCVが窃盗・強盗などの被害にあったのも11・12月が多いとのこと。

クリスマスを迎える頃、ケニア人達はこぞって贖罪するのだろうか?

2010年11月10日水曜日

Non-Vege Curry?


宗教上の理由で肉類を召し上がらないケニア人もいるだろうと予測します。

Vegetarian foods はレストランでもメニューとして確立しています。

ところで、『Non-Vegetarian Curries』という看板を発見。
普通に『Curries』では駄目だったのでしょうか?

それとも、そのお店の周辺の人々は Vegetarian 揃い?
なんだか不思議な看板でした。

2010年11月9日火曜日

新居



任地に戻りました。

不在中にcounterpart が引越しをしていたため、新居へご招待頂きました。

ソファーやカーテンも新調したそうで、
色味に統一感があって素敵な住居でした。

あとは天井を・・・
という所で、資金不足なんだそうです。

なんだか、このアンバランス感がケニアらしいと思ってしまいます。

Pangani



サイザルバックを製作している工房に行って来ました。

山のように積まれたカゴ達。
完成品も展示されていますが、自分の好みに合わせてオーダーできるのも工房ならでは。
ケニア人とは思えない仕事の早さと丁寧さで、日本人の顧客も多いようです。

たまたま居合わせた方が、日本から買い付けにいらしたとのことで
貴重なお話も聞けました。
アフリカ専門輸入卸業とのことですが、Web上で通販を行っていると。
気になる方は是非HPをご覧下さい。

会社HP http://www.african-sq.co.jp/
楽天HP http://www.rakuten.co.jp/af-sq/

インド料理





ナイロビ滞在中にインド人コミュニティーの発達した地域に行きました。

黒人以外の人種を見慣れているせいか、人々の視線を感じることも少なく
とても過しやすい町でした。

サイザルバック屋のオーナーに紹介して頂いたお店でランチを。
チキンカレーもビリヤニも香辛料の奥深い味で大変美味しく頂きました。

食後にお菓子を試食させて頂いて、
日本にはないけれど、今まで食べたことのある味とも違う
不思議な味わいに魅了されて、インド料理のファンになりそうです。

お店番の猫も、きっと美味しいご飯を食べているのでしょう・・・。

2010年11月8日月曜日

便り


贔屓にしていた舞妓さんからのメッセージを友人が送ってくれました。

友人の心遣いと、舞妓さんの元気なメッセージの両方に感謝。
華やかな祇園の花街をふと思い出しました。

2010年11月5日金曜日

Afrcan Kraft





ナクルにあるお土産屋さんの工房。
ケニア国内の高級ホテルに商品を卸しているとか。

とにかく、1品1品が丁寧に作られていて、本当に素敵です。

ケニアらしからぬ Quality に驚きつつも、
フラミンゴで有名なはずのナクルなのに、フラミンゴにちなんだ商品が少ないことが残念で、
リクエストをできることなら、是非フラミンゴも作って頂きたい物です。

Lake Nakuru NP






フラミンゴで有名なナクル湖国立公園に行ってきました。

この時期は湖の水量が多くて、フラミンゴが少ないそうですが、
それでも、湖面に濃いピンクが映るのを眺めていました。

Big 5 のうち、ゾウとチーターはナクル湖には生息していないようですが、
その他のライオン、バッファロー、サイを見ることもできて、充実のサファリでした。

ナクルはナイロビからのアクセスも良く、町全体も整った印象があり、
ケニアの中でも観光客の多い場所の1つです。
同期隊員の活動先でもあるので、また訪れる機会があればと思っています。