2010年7月28日水曜日

Rongo primary again












前回訪問した時に、生徒達と話した結果

「次回は生徒達が HIV/AIDS をテーマに何かを発表する」

ということだったので、再訪問。

生徒達がそれぞれ Poem, drama, song を作って披露。

本当にどれもこれも素晴らしくて、
生徒達の演出の上手さに驚きました。

準備から発表まで1週間でしたが、
彼らはその間に授業や期末試験をこなしているわけで、
きっと大変だっただろうと推測しています。


さて、今回は Health Club member 以外の生徒達も
この発表を鑑賞していました。
全校生徒1300人のうち、
何人がこの場にいたのか分かりませんが、
360度生徒に取り囲まれておりました。

動物園のパンダの気持ちが少しだけ分かったような気がします。

2010年7月25日日曜日

ボール






ビニール袋などのゴミで形を作り、
最後に麻紐でグルグル巻きにして作られたボール。

子供達の遊びの中には工夫が一杯。
そして、弾けるような笑顔を見せてくれる。


物に溢れ、不自由なく生活している
多くの日本の子供達は、こんな風に笑っているだろうか?


子供達の笑顔を見ながら、

「幸せって何だろう?」

 ふと、考えてしまう。


途上国には確かに『無い』モノが多くて、
不便な生活をしていると、思われる人が沢山いる。

でも、その国に住む人は、
その状態を受入れて、それはそういうものとして生活していて、
無ければ無いなりの工夫をしているんじゃないかなと思う。

そういった状況を人々は「不幸だ」と感じているのかな?

お金はないよりあった方がいいかもしれない。
不便よりは便利な生活の方がいいかもしれない。
でも、それは、
先進国側の「幸せ」の押し付けにならないだろうか?

Othoro









Rongo よりも隣県の Migori の方が近いと思われる Health center。

この日、働いている看護師は1人しかいない状態で、
他の看護師は Kisumu に meeting に行っていたり、
Migori にいる docter に会いに行ったり・・・と、
業務の滞っている状態でした。

建物が多い割りに、使用されている部屋が少なく、
一言で言うなれば「もったいない」状況。

様々な援助を受けている様子が見て取れますが、
放置されている物品を見るにつけても、
必要な場所に必要な物が届いているのか疑問を感じました。

Nyamasare








再び field から。

ひたすら rough road を車で走ること1時間。
集落に辿り着いたかもしれない・・・と思った頃に、
カラフルな建築物が見えたら、そこが Nyamasare。

Nyamasare は県病院から最も遠くにある dispensary の1つです。
(どれが一番遠いのか分かりかねますが)

水道も電気も通っていません。
とはいっても、Nyanza 州の中で水道がある地域はほんの一握り。
私も含めて、人々の生活は雨水頼りです。

その代わり、景色は素晴らしいです。
伝統的な家屋が点在し、人々は農業を営みながら
日々を過ごしているのでしょう。

この dispensary は病棟のベットにもカーテンで仕切りをするなど、
プライバシーに配慮した工夫が見受けられます。
県病院から遠くにあるため、研修や提出物など、
なかなか必要な情報のやり取りが出来ないことが問題でしょうか。

スタッフも敷地内に用意された住居で生活しているとのことでした。

2010年7月23日金曜日














泣きたい時は

泣いたらいいよね?

そうだよね?

Osogo












Sibuoche から
幹線道路に戻る途中に、
この dispensary は位置しています。

小さな建物で
看板もないので、
うっかりしていると見落としそうです。

男性の Clinical coordinator が2人と、
女性の CHW、peer educator がそれぞれ1人ずつ。

スタッフの数が少ないせいか分かりませんが、
院内は閑散としているか乱雑なのか、
極端な印象を受けました。

様々な医療サービスも十分には行えていないようで、
期限間近の医薬品を発見してしまうなど、
在庫の管理体制にも問題がありそうです。

ただ、dispensary の立地上、
利用者の殆どは農業を営んでいて、
診療時間内に client が受診しないなど、
医療を提供する側のモチベーションを
維持するのが難しい状況なのかもしれません。

Sibuoche










ひたすら遠くまで、
移動しました。

この dispensary に向かう途中、JICA から支給されている携帯電話に

「ようこそタンザニアへ!!!」

といったメッセージが入り、
一瞬、思考停止しました。

実際は国境でもなんでもないはずですので、
この地域に住む部族はタンザニアとの国境を跨いで
生活しているのかもしれません。


Sibuoche は Rongo district の中にありますが、
隣の district である Migori の方が近い為、
Migori 側からのサポートを受けているようです。

町への主な交通手段はピキピキ(バイクタクシー)で、
dispensary も車は持っていません。
緊急時や輸送が必要な場合の患者対応はどうなるのか・・・
考えなかったことにしましょうか。。。

dispensary 内にスタッフの住居もあるので、
24時間体制とは言わないまでも、対応してもらえるのかもしれません。
しかし、access の悪さゆえに、人材不足が問題のようです。

Bware









今日も field に
行ってきました。

幹線道路から rough road に入って、
山超え、谷超え、
川越えた・・・
そんな30分を過ぎるとポツポツと
家屋が見えてきます。

secondary school の手前の、一見頼りないゲートが
Bware Health Center の入り口です。

産科病棟が独立した建物に収まっていて、
十分なスペースも確保されている印象。

その代わり、妊婦検診をするような外来の診察室は
ストックルームのような本当に小さな部屋で、
その分、相手と身近な距離で話せるのでしょうけれど、
なんとなく、ちぐはぐな気が。

スタッフの入れ替わりが多いようで、
スタッフ間の情報共有のありかたが、
この health center での問題点かもしれません。

2010年7月21日水曜日

Rongo Primary School




初めての学校訪問は、
自宅の近くにある
公立の primary school でした。

生徒数1300人と、
Rongo の中でも規模の大きな学校だと思われます。

Kenya の primary school は8年制で、
今回は学校の Health Culb に在籍する
5~8年生の生徒達とdiscussion。

ここ、Rongo では、
pubric health officer による
学校での教育活動の一環として、
定期的に Health Club 訪問が行われているようです。

予想以上に HIV/AIDS の教育が行き届いていて、
白熱した discussion になったように思います。
学校での健康教育に力を入れているのも、
HIV +ve の割合が大きい Nyanza ならではでしょうか。

時に子供らしい質問も飛び交い、
会場が和む場面もありました。

Rongo 県内では、
17歳以下の少女が妊娠する割合が14%。
女子生徒が妊娠のために学業を drop out することが
大きな問題として取り上げられているにもかかわらず、
多くの場合、教師に妊娠させられる生徒が後を絶たないと。

12歳を過ぎた頃から、生徒の妊娠は確認されていて
primary school に通う生徒の11~20%がSTD +ve と言われています。

知識があるにも係わらず、
行動変容に結びつけることの難しさや、
生徒を取り巻く環境など、
考えさせられる問題の多さを実感しています。

2010年7月20日火曜日

Lwala











道なき道を無理矢理
車で進むこと30分弱。

誰かの敷地内じゃないだろうか?
と、思うような場所を通り抜けて、近隣の家屋とは全く趣の違った建物が見えたら、それが Lwala Health Center です。

dispensary とは違って、色々な物が整っている印象で、
access の悪さとは裏腹に、client 数は多いのかもしれません。

Health center level で整理整頓がきちんと出来ていることに
驚きと感動を覚えたのですが、外国人を center 内で見かけたので
NGO か何かが指導・管理しているのかもしれません。

診察室の入り口にもカーテンが取り付けてあって、
client のプライバシーを考慮されている印象でした。

今後、産科の病棟を増設するようで、
Rongo の中で良いサービスを提供する医療機関の
モデル的な center であって欲しいと思いました。

8月には勉強会が開催されます。
車の手配がつくようなら、参加してみたいところです。

Minyenya









Minyenya は以前1度訪問した dispensary で、
Ngodhe に比べて規模が少し大きくなります。

学校が近くにあるせいか、時々マタツが走るのを見かけます。
とはいっても、幹線道路からはやはり結構離れたところに dispensary は位置しています。

ここでの問題は、
外来患者が受診する部屋が1つしかないことでしょうか。
HIV も TB も 風邪も怪我も、みんな同室で、
何人かの CO がそれぞれ対応しています。

ANC はさすがに別室でしたが、partition が不十分で、
妊婦検診に向いてるとは言い難い部屋で行われています。


今回の調査とは直接関係がないのですが、、、

World cup に合わせて RRI というキャンペーン、
「World cup 期間中に HIV 検査を受けて、各自の status を知ろう」
という趣旨のものが、このニャンザ州で行われていたのですが、
Minyenya では全く行っていなかったとのこと。

5月のアナウンスから毎月のレポート請求など、
District side では随分力を入れていたと思うのですが、
この温度差に拍子抜けしました。

この場に DASCO がいなくて良かったと、
不謹慎ながら感じてしまったのでした。

Ngodhe







Rongo には FACES という NGO が活動しています。

その FACES の
phaseⅡ に向けて、
各医療機関が有している人材や機材、不足している医療スタッフや物品などの確認と、
リクエストしたい項目についての調査を、今週・来週で行うことになり、
今日はその初日で、同行させて頂きました。

最初に訪問したのが、
Ngodhe dispensary
小さな村の診療所です。

幹線道路から離れて、車が1台やっと通れるような道を
20分くらい進むと、この dispensary は現れます。

常駐している看護師は2人、
医師はもちろんいません。
CCHW と呼ばれる communittee health worker さえいません。
週に1度 FACES から母子感染のための CO が派遣されています。

子供の体重を測る様子が印象的でした。
首の据わっていない新生児も、母親がこの方法で測ります。
見ているこちらの方が冷や冷やしてしまいます。

2010年7月18日日曜日

Kisii 会







緊急時の医療機関及び、緊急避難場所の確認と、
Kisii 局内の、隊員相互の連絡網確立を目的とした meeting。

Kisii 局内には
現在10人の JOCV が活動しているが、
全員で集まるのは初めてとのこと。

隊員同士の交流も深まり、
職種を超えた情報交換もできたので、
今後も、定期的に集まる機会があると、
お互いの良い刺激になるように思う。

2010年7月16日金曜日

Lake Victoria











久しぶりの水辺。

夕暮れ時で、
仕事を終えたケニア人達が
湖の水で車を洗っているのを横目に
魚料理を頂いた。

引率して下さった先輩方によると、
想像していたのとは違う料理が登場したようだったけれど、
お魚自体はとても美味しかったので、
次回の楽しみが1つできた気がする。


Kenya に来てからでは、
初めて夕日が沈んでいく姿を見た。

珍しく雲も見当たらなくて、
キラキラと湖面を照らしながら
駆け足で大地に隠れていくのを見届けた。

毎日こんな景色を眺められる人を羨ましく思う。