2010年9月30日木曜日

FGMに関するWS







FGM
Female Genital Mutilation
(女性性器切除)

今でもケニアの部族の中にはFGMをしている部族があります。
traditional practice という一言で表現されてしまうこの行為に
女性の権利や医学的根拠があるとは思えません。

FGMを廃止する方向への世界中からの働きかけがあるにも関わらず、
アフリカ諸国では、依然としてその対応に苦慮しているように感じます。


そんな中、マサイ族の村、Kilgoris に行ってきました。
マサイ族はFGMを行っている部族の1つです。

近年、都市部に住むマサイの人々の中には、
FGMを次世代にさせたくないと考える人もいるようです。
農村部ではまだまだ部族の習慣に固執している人も多いと伺いました。

Kilgoris は山間にある小さな村でしたが、
自分の娘あるいは孫にはFGMをさせたくないと考える女性もいて、
workshop に積極的に参加して知識を得たい・・・とのこと。

今回は女性のためのWSだったこと。
マサイの文化では『性』に関する話題がタブーなこと。
以上の点を踏まえて、男性を会場から締め出し、
女性だけのWSになりました。


WSの中で、
女性達自身から挙げられていたFGMをする理由として

・traditional practice
・sign to be adult
・for hygiene purpose
・ensure marriage ability & hygiene bride price
・when not undergone FGM cannot have child
・it makes childen easy
・clitoris will harm the body
・clitoris is poisonous for men during sex
・gives face of girl about social states

他にもいろいろな意見が挙げられていたかと思いますが、
医学的根拠のない迷信のような理由でFGMを継続しないよう
WSやその他の activity を通じて正しい情報を入手して欲しいと切に思いました。

2010年9月29日水曜日

CRED stakeholder meeting






Rongo で行われる meeting だったのに、
前日に同期の隊員から教えてもらい急遽参加。

CRED は PonaVCT のように、VCT のみを行っている施設です。
そして、Rongo だけでなく GuchaSouth など他の県でもHTCの促進に努めています。


meeting 中はなぜか、C/Pが発表するプレゼンの準備に忙しく、
他の発表者のプレゼンを上の空で聞いていました。

CREDの代表が私に興味を持ってくれたみたいなので、
今後の活動先の一つとして一緒に仕事が出来ればと思っています。

Pona VCT



先月ふらりと寄ったVCTに、また行ってみました。

壁一面に掲示してあった資料などが少し剥がされていたので、
もしかしたら提案を受け入れて新しい物を作成中なのかもしれません。

VCTのマネージャーからRongo District Hospital での
HIV陽性者に対する医療者側の治療態度について
ショッキングな話を伺いました。

自分がDistrict Hospital で見ている時は、
そんな態度を取っていなかったと思うのですが、
マネージャー曰く、
「それはムズングが見ているからだ」と。

まだまだケニアでは、医療従事者の立場が強く、
患者さんにサービスを提供するという意識は低いのは事実です。
こういった声をどうやって上に伝えるか・・・
どうやって医療従事者の意識改善をするか・・・
なかなか難しい問題だなと思います。

2010年9月28日火曜日

Maembe tayari



我家にはマンゴーの木があります。

スワヒリ語でマンゴーはMaembe(マエンベ)といいます。

たわわに実るマンゴーを隣人に収穫してもらって、みんなで食べました。
ちょっと酸味が強くて日本で食べるマンゴーよりも野生的な感じですが、
ケニア人は塩とピリピリをかけて食べていました。
(*ピリピリは唐辛子の一種です。)

マンゴーに塩だなんて、とても新鮮。

2010年9月27日月曜日

Vasco da gama point





見晴らしが良い場所に、白い塔が建っていました。
ふらっと立ち寄っただけなので、どんな意味があるのか分からないまま眺めてました。

それでも、
15世紀に喜望峰を回ってインドに到達し、東洋航路を発見した Vasco da gama が
タンザニア・ケニアを通過して行った軌跡なのだと思うと、壮大な浪漫を感じます。

朝日








毎日、
朝起きたら beach に出て朝日を見てた。

砂浜を歩いて、
時々立ち止まって、
波と戯れて、
深呼吸して、、、

そんな風に、
ゆっくり朝を迎えられる時間があって、幸せだった。

Gede 遺跡






ケニアのアンコールワットと呼ばれている遺跡。

珊瑚を煉瓦のように積み上げた建築物は、
鬱蒼と茂る木々に包まれて静寂そのもの。

当時の Gede の人々の生活レヴェルが現在のケニアの田舎の町よりも豊かだったのではないか・・・
と思えるくらい、豊富な水資源と建築技術を持っていたことに驚く。

ガイドの少年の笑顔も印象的だった。

2010年9月24日金曜日

息抜き





配属先に休暇を頂いて、coast に。

久しぶりに海を見た。


直前、
いろいろな事があって、
ケニア人に対してではなく、
日本人に対して遣り切れなさがあって・・・。

そんなタイミングで飛び立った coast だったけれど、
トゲトゲした気持ちを波にさらわれて、随分心が軽くなった。

2010年9月17日金曜日

Bongo primary school







青少年の行動変容(BCC)に関する Work shop。

小学校のclass4~8 の生徒を対象に、思春期、健康、HIV/AIDSに関して、
地域の看護師に Facilitate してもらいながら、discussion。

本来であれば、合わせてHIV/AIDS の Testing & Counselling も行う予定だったが、
校長先生の許可が下りず、見合わせに。
生徒達自身は自己の status を知ることに興味を持っていたので、残念な結果だった。
事前の advertisement がいかに大切か、大人の持つstigma がいかに大きいか、
Work shop の継続をする上で、検討するべき課題だと思った。


ところで、
ケニア人は1列に並ぶとか、順番を守るといった、
日本人が比較的簡単に出来るようなことも難しいようだが、
この小学校では生徒会長的立場の少年がしっかり仕切っているせいか、
綺麗な列を作って、しかも、並んだ順番を守ることが出来ていた。

些細なことだけれど、嬉しい発見だった。

Mariwa




サトウキビじゃなかったら、日本の田園風景かと思うような
そんなのどかな田舎町。

最寄の日本人まで片道1時間の移動が必要だったり、
自分のような外国人が他に住んでいなかったり、
海も湖も大きなスーパーマーケットもRongoにはないけれど、
緑の絨毯は、なぜか田んぼを見ているような気持ちになれるから

自分の任地がRongoで良かった・・・と、思うことが多い。

Mariwa Health Center






見渡す限りのサトウキビ畑の中に、Mariwa という町はあります。
この地域一体はサトウキビのプランテーションが広がり、Sugar Belt と呼ばれています。

貧富の差が大きいと言われていますが、
収入源が確保されている労働者が多く、収入の用途は・・・

Sugar belt は高HIV陽性率地域でもあり、
多くの support group や Youth group が活動してるようですが、
それぞれの連携が良いとは言えない気がします。

Health Center を通じて、それぞれのグループの連携強化が出来ると良いのですが。

2010年9月16日木曜日

Luoro primary school






Oyani HC から2kmくらいの所にある小学校にてHIV/AIDS教育の一環で
Coordinated Community Behavior Change Communication。

ここはルオ族とマサイ族の border で、
子供たちの中にもマサイ族の子供が混ざっています。
先生方からも英語かスワヒリ語で話すよう、
ルオ語は使うとしてもほんの少しで・・・と注意がありました。

つまり、ニャンザ州とリフトバレー州の州境であり、
ルオランドとマサイランドの境目で、
言語、文化、習慣、食べ物等様々な違いが存在しているようです。

class4~8 までの生徒を集め、HC の看護師の facilitate のもと
BCC(行動変容)を促す為、思春期の体の変化、private parts、
HIV感染の予防法についてなど話し合っていました。

class7・8 くらいの男の子たちは活発に発言していましたが、
女の子達は恥ずかしがって、なかなか言葉を発しません。

class4 で10歳くらい、class8 で14歳くらい。
日本でも小学校高学年から中学生くらいの子供たちですが、
大人びた印象的な眼差しの子が沢山いました。

Oyani Health Center








先日紹介したNGOのWODERAと一緒にfieldに。

Oyani HC にてサポートグループを集めた勉強会。
栄養の話や stigma について考えてもらうきっかけになったのではないでしょうか?

勉強会はルオ語で行われていたため、詳細まで理解は出来ていませんが、
想像力を駆使して必死に会話を拾うのと、WODERAのスタッフが時々見せてくれる英語のメモを頼りに
参加者と違うタイミングで頷いていました。

活動しているサポートグループが2箇所あるそうで、
今後も彼らのモチベーションが維持できるよう、
働きかけられたらと思います。

2010年9月15日水曜日

Prooject Newsletter






JICA から配信された Newsletter の影響か、
今日は office で出会う同僚達に

"Ohayo-"
"Arigato"
"matane"

などと声をかけられました。

日本語で返答すると、
この上ないくらい無邪気に喜ぶケニア人を見てると
なんだか不思議な気持ちになります。

Kanga High School








JOCV で運営している、
"KESTES"という奨学生制度に応募したい生徒がいるということで、
推薦者と一緒に公立の全寮制男子校訪問。

公立校とは思えないほど机や椅子も充実していて、
中庭もきちんと整備されていました。

ケニア人でないだけでも随分目立ちますが、
周りは男子高校生ばかり・・・視線がささります。
Boys secondary school に配属された同期隊員の気持ちを
少しだけ体験できました。

バナナの皮の敷物





編み目がしっかりしていて、色使いも綺麗だったので衝動買い。

畳1.3枚分くらいの長さでしょうか。

ふと、
もう1枚あったら、緋毛氈の代わりに投扇興で使えるかもしれない・・・。

そんなことを考えながら、庭に敷いて日向ぼっこしています。

Kisumu Museum







JOCV の配属先の1つである
Kisumu Museum でのイベントを検討している為、
Museum 視察に行ってきました。

木曜・金曜は school trip で訪れる学生が多いようですが、
週末は来館者が少なく、ゆっくりと見学できるようです。

現在配属している JOCV は3代目だとか。
前任者の残した展示物なども拝見でき、
今後も素晴らしい活動を継続して頂きたいと思いました。

10月には Cultural Festival も企画されていて、
スタッフはその準備に忙しいようですが、
我々のイベント企画にも興味を持ってもらえるよう努力したいです。

誕生日





専門家のお子様の誕生日祝いに伺いました。

Kisumuにお住まいの専門家宅は大層立派で、
さらに畳スペースもあって、羨ましい限りです。

ケニアの子供達も可愛いなと思いますが、
日本のおこちゃまも負けていません。

沢山のケニア人に囲まれて育つこの子は、
どんな大人になるのでしょう・・・。

2010年9月10日金曜日

WODERA














Women Development Response Agency

Rongo に新しく出来た NGO だそうです。
office が完成するのもこの週末になりそうな
そんな本当に新しい団体です。

community base の活動を展開するようで、
今回は DASCO と一緒に office を訪問し
活動計画等について話し合いました。

HIV/AIDS に特化しているわけではないのですが
話し合いの中で、DASCO が一緒に活動することを勧めてくれて、
かつ、相手側も、Welcome な雰囲気だったので
今後の活動先の1つになりそうです。

Performance Review Meeting





ある朝、
office にて、
「今日は meeting があるから一緒に行くよ」
と、声を掛けて頂き、突然のmeeting 参加。

とは言っても、後で知ったことですが、
その時点で開始時間を1時間もオーバ-。
主催者ですら会場にいないスケジュール設定ってどうなんでしょう?

予定時刻より1時間半遅れての開始に、
Opening remarks での保健事務所所長の一言が

「time keeping」

ケニアだけでなく、アフリカの各地で、
きっと「時間を守る」ということは難しいのだと思います。


それでも、ある隊員の言葉ですが

・・・タイムマネジメントや時間に対するおおらかさは、ケニアの、またアフリカの伝統とも捉えられ、一概に否定されるべきではありません・・・


時間に対するおおらかさを、日本人は見失っている気がして
先進国とは違う時間軸をケニアにいて感じる日々です。

Pona VCT






Rongo District Hospital の敷地内には VCT がありません。
JOCV が配属されている District Hospital では唯一のようです。

その代わりになっているのか、
stand VCT が徒歩10分くらいの場所にあります。

CBO によって運営されていて、
メンバーは volunteer で活動することが殆どだとか。
訪問時に client がいなかったので
counseling の様子など確認できなかったのですが、
掲示されている資料も2007年の物だったりで、
そろそろ新しいデータの提示を出来ると良いのになと思いました。

歩いて行ける範囲にあるVCTなので、
今後も時々覗いてみようと思っています。