2011年12月29日木曜日

歳末



雪も降らず、
厳しい寒さもない土地にいると、
12月という実感がない。

それなのに、もはや年の瀬。


2011年は年初めから、
様々な出来事に見舞われ、
とても心穏やかに過ごせた1年とは言えない。

それでも、
1年を振り返ってみた時思い出すのは、
何か起こる度、声を掛けてくれたり、
手を差し伸べてくれる沢山の人々のことで。

かけがえのない日々と、
自分に関る全ての人に感謝が絶えない。

どうぞ皆様、良いお年を。

2011年12月25日日曜日

Christmas Party



パーティーに誘われた。
コミュニティの人々や、
県庁のトップなど、多彩な顔ぶれ。

開会のお祈りの後、食事開始。



ご馳走が並ぶテーブルに、
一般の人々は列を作って並ぶ。



サーブしてくれるママ達も大忙し。

偉い人々の席は、
まるでピクニックのような穏やかさ。



食事が済むと、
それぞれの代表格の人々によるスピーチ。



今回は小さな子供にも十分な食事とソーダ
(子供はなぜかみんなファンタオレンジ)
が支給された。



ガーデンパーティーさながらで、
伸びやかな表情の人が多いのが印象的。

2011年12月23日金曜日

休憩



緑に囲まれて、
ホッと一息。

2011年12月21日水曜日

PSC やはり停滞中



久しぶりにPSCの進捗状況を。

ちなみに「前回」と比較すると、
変化が微妙すぎて分からない。

屋根も窓も取り付けられて、
残すは内装と外壁かというところで
停滞している気がしてならない。



大工が近くにいたので、
完成はいつの予定か尋ねてみたら、

「1月には出来てる」

大抵、工期を短く言う傾向にあるから、
早くて2月かと推測。
自分の任期を終える前にPSCが出来るのか、
状況は厳しそう。

院内薬剤部にて。

暫く不在にしたお詫びを兼ねて、
クリスマスプレゼント・・・と、菓子を進呈。



患者への投薬そっちのけになってしまうのは、
ケニア人らしいところ。
プレゼントを貰うと、みんな良い表情。

2011年12月19日月曜日

ストライキ



医師のストライキに続き、
郵便局もストライキ。

そして、とうとう
マタツという国民の足である
公共乗り合いバスもストライキに。

幸いにも、同期隊員の機転と
朝一でナイロビを出発したお陰で、
任地方面へ向かうシャトルの座席を確保。

道中、本当に走行車を見かけず、
順調どころか、普段よりも随分早く
目的地に到着できた。

移動を断念した人も多かったとは思うが、
快適に移動できたのは本当に助かった。

そんな訳で、
親のケニア訪問から随分任地を空けていたが、
3週間ぶりに帰宅。

さすがに職場でも、
日本に帰ったかと心配されたようだ。

2011年12月18日日曜日

JACII のラーメン



語学研修中お世話になった、JACII。

所用で伺ったら、
丁度、現校長が昼食中で、
ラーメンを口に運んでいる最中だった。

「食べて行きなさい」

と、先生のご厚意により、
1人前作って頂くことに。

朝から仕込んでいる出来立ての
チャーシューも厚切りで。

大変美味しく頂いた。

2011年12月16日金曜日

Nairobi National Park



午後から用事があったある日、
午前中、NNP(Nairobi National Park)に
行かないかと誘われた。

NNPは隊員連絡所から30分もあれば
行ける距離にあり、車さえ手配出来れば
公園入場料を加えても、
1人2000円前後で楽しめる。

せっかくなのでご一緒させて頂いた。

朝6時出発のこの日、
1番最初に国立公園内に入ったゲストが我々。



途中ですれ違った車とも、
動物についての情報交換。

程なくして、サイと遭遇。



シャイな動物であるサイは、
車に気がつくと一目散にブッシュの陰へ。

インパラのオス達の順位争い。



草食動物の多くは、ハーレムといって、
1頭のオスが多くのメスを率いている。
他のオス達はオス同士の集団の中での
順位争いを勝抜いてトップになると、
ハーレムのオスと戦う権利を得られるそうだ。

本当の草食動物は、
激しい順位争いに晒されている。

食事を終えた後と思われるメスライオン。



毛繕いに余念がない。

その後、サファリカーに背中を向けた・・・



と思ったら、ナイロビタウンを眺めていた。

ライオン観察中の車中では、
頃合を見計らって我々も朝食を。



同行者が、朝早く起きて
サンドイッチを作ってくれた。
温かいカフェオレと共に頬張りながらの動物観察。

集団でいたホロホロチョウ。



野性のホロホロ達は鮮やかな青色の首をしているが、
家畜化されると色褪せ、綺麗な発色ではなくなるそうだ。
自然は不思議だ。

クロサイの親子にも遭遇。



NNP内にはシロサイとクロサイを合わせて
70頭生息しているそうだが、
1回のサファリで何頭ものサイに出会えるのは
やはり稀なことだと思う。

日向ぼっこをしていたヒヒ。



親孝行な子供ヒヒが、毛繕いをしていた。
サファリカーが随分近いところに停まっていたが
気にする風でもない。

キリンとインパラたちが道路に。



動物達にとっても車道の方が
草原より歩きやすいのだろうか。

NNP内にも川沿いにウォーキングスポットがあった。



鳥や蝶などは歩きながらの方が見つけ易い事も。
もちろん、レンジャー同行で散策。

日光浴中のワニ。



さすがに近くを通る時には、
静かに歩くようレンジャーに注意を受ける。

この川は国立公園と地元コミュニティーの境界線でもある。



橋を渡ると公園外になる。

マサイのママ達がビーズ細工や籠バックなど、
お土産物を売っていた。
我々が橋を渡るのを見て、大急ぎのお店出し。



ここに来る観光客は多いのだろうか。
しつこくない売込みが好印象だった。

ナイロビタウンをバックに、
1列に並ぶトムソンガゼル。



バッファローの群れが移動中。



手前の1頭は角が片方なかった。
順位争いの過程で失ったのだろうか。

本日3度目のサイとの遭遇。



今回はシロサイ。

悠然とサファリカーの前を通り過ぎていく。



他にもサイを観察しているゲスト達。
刺激しないように慎重に追跡。

サイの進行方向にはダチョウが座っていた。



明らかにダチョウは緊張した面持ちで
サイの行方を伺っている。

サイは視力が悪い動物で、
15mも離れると、認識できないと聞いた。
このサイにはダチョウの存在は
確認できていないのだろう。

結局、ダチョウの方が根負けし、
移動することに。



とは言っても、
後ろから見ていると2頭で仲良く
タウンに向かって歩いているようだ。

午前中だけとは思えない、
充実のサファリだった。

2011年12月15日木曜日

HAPA meeting



第6回目のHAPAがナイロビで開催された。

・エイズ国際会議出席者の報告
・帰国隊員報告
・マテリアル作成フォローアップ
・隊員意見交換会
・WAD2011イベント報告
・National Human Resources for Health Conference 報告
・今後のHAPAの方向性について
・5S勉強会



2日間のプログラムの中で、
専門家との意見交換会が予定されていたものの、
急遽、隊員のみでの意見交換会となってしまった。

今後、エイズ対策関連隊員が減少していく中、
どのようにHAPA運営を行っていくかが、
多くの隊員の関心事だったのが印象的だった。

2011年12月14日水曜日

注意喚起



年末年始は、特に治安悪化が懸念されている。

事務所側から発信されている情報に、
隊員それぞれが身の引き締まる思いを
したのではないだろうか。

改めて、アフリカで生活していること、
ケニアの特にナイロビの治安が良くないことを実感。

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年末年始休暇中の安全について

11月1日に発生した長距離バス移動中の
薬物混入窃盗事件に続き、
12月2日には同じく長距離バスを利用して
ナイロビに上京したボランティアが
何らかの事件・事故に巻き込まれ、顔面に重症を負い、
南アフリカへ緊急移送される事態に至るなど、
このところボランティアが被害者となる深刻な
事件・事故が連続して発生しています。

年末・年始の長期休暇を控え、
多くのボランティアが国内外の旅行を計画していますが、
事務所として一連の事件連続発生を深刻な事態と受け止め、
参考までに12月2日の事件概要を共有するとともに、
以下の注意喚起を行ないます。

 
12月2日の事件概要
(本人は前後の記憶を喪失しているため、
 詳細は不明ですが、その経緯は以下の通り)

・ 12月2日午前8時マリンディ発ナイロビ行きの長距離バスに乗車。

・ バスは同日21時頃ナイロビに入ったが、渋滞がひどいためボランティアはダウン
タウンのバスターミナルまで行かず、途中下車。(正確な下車場所は不明)

・ バス下車地点よりボランティア連絡所方面へ移動。(移動の詳細は不明)

・ その後、何らかの事件事故に遭遇。(翌日になって、12月2日の22時30分ごろ、
血だらけの東洋人がボランティア連絡所に近いHiper Uchumiスーパーマーケットで目
撃されたとの情報が寄せられたが、長距離バスを下車した21時頃から翌1時までの本
人の足取りは不明)

・ 事件後、本人はボランティア連絡所へ向かったもののIDカード不携帯のため中へ
入れず、翌3日午前1時頃、JACIIに辿り着き救援を求め、同2時頃、同代表に付き添わ
れ、ボランティア連絡所に到着。


現時点で事件の詳細は不明のため、
原因等は特定されませんが、
特に暗くなってからの移動の危険性は再確認されました。
同様の事件の再発防止を目的に、バス等を利用しての
長距離移動に際しては以下の安全対策を確実に講じるようお願いします。


・ 明るいうちに確実に目的地に到着できるよう、余裕を持って計画を立てる。

・ ナイロビ到着は、渋滞を考慮して遅くても午後4時頃迄には到着する事が望まし
い。(特に雨天時は通常より到着時間が遅くなる事も留意)

・ バス等下車後、直ちにドミトリー等へ直行する「タクシー」に乗車する。(特に
暗くなってからは徒歩での移動は最小限とする。)

・ ナイロビに入ったものの、渋滞等により終点ダウンタウンバスターミナル到着が
遅れそうな場合等は、終点まで行かずに途中下車することが想定されるが、その場合
もタクシーの利用が可能な場所で途中下車する。

・ 持ち物はなるべく少なくする。(外国人は大きなバックパック等は持ち歩くだけ
でターゲットとなる危険は増大する。)


以上、
ナイロビ上京に際しての安全管理上の注意点を列挙しましたが、
平素の安全管理として、各人があらゆる局面で
潜在するリスクを感じ取り、状況に応じて
最もリスクが軽減される行動をとる必要があり、
10時以降の外出禁止他、平素より事務所が講じる
安全対策についても引き続き遵守をお願いします。

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2011年12月12日月曜日

Tsavo West



以前、ツァボ西にて活動していた先輩隊員が、
「荒涼とした赤い大地」
と表現していたツァボ。

この時期、例年になく雨が多かったせいか
ツァボは緑に溢れていた。

ツァボ西にはサイの保全区がある。



20 sqkm の範囲に60頭のサイが生息しているそう。

その保全区を囲むように佇むバオバブ並木。



ブッシュが多く、草丈も高かったせいか、
この日は、残念ながら1頭も目撃できず。

赤土のせいか、シマウマも茶色。



サファリカーが近くを通っても、
一心不乱に食事に勤しむキリン。



まるでドレスアップしているかのような
ハゲホロホロチョウ。



ツァボのゾウは東西に関らずピンクだ。



ライオンの子供が道を歩いていた。



アバラが浮くほどガリガリに痩せて
見るからに元気がなさそう。

兄弟と思われる他の子供ライオンも
可哀相なくらい痩せている。



あと2日くらい食事を摂れないと
子供ライオンは死んでしまうだろう・・・
とのことだ。

皮肉なことに、子供ライオン達と
それ程離れていない所にインパラの群れ。



百獣の王と言われるライオンといえども、
獲物を仕留められないと
弱肉強食の世界で生抜いていけないことを
見せ付けられた思い。



また別の場所で遭遇した、
精悍な顔付のメスライオン。



少し早足でサファリカーの横を通り過ぎる。

天気が良くて遠くまで見晴らせたお陰か、
キリマンジャロを望むことが出来た。



(写真では分かりにくいかもしれない)

オアシスのようだと形容される
ムジマスプリングにて。



ふと、奥入瀬渓流を思い出すせせらぎが
そこにはあった。
乾季のツァボは本当にこの付近しか
緑がないのだと説明される。



ここでは、水族館のように
水中を見ることが出来る。



水中を浮遊するカバを
目撃できることもあるらしい。

1日中過ごせるくらい、
気持ちのいい場所。



ロッジへの帰路に見かけた、
物思いに耽るヒヒ。



国立公園内にあるロッジからの
眺めの素晴らしい。



雨季と乾季でツァボは随分表情を変える。
乾季の方が動物の発見をしやすいようだが、
緑豊かなツァボも十分魅力的だ。



最後に、今回のサファリドライバー。



双眼鏡の使い方を彼流にアレンジ。
使い方、教えてあげれば良かっただろうか・・・