マサイマラは「ライオン天国」と呼ばれるくらい、
ライオンとの遭遇率が高いことで有名なようである。
故に、ドライバーも、お客さんからのリクエストで
「ライオンを見たい・・・」
と、言われることが多いことが推測される。
個人的には、
目の前に広がる広大なサバンナと、
草を食む草食動物のシマウマ、キリン、ガゼル達や、
サファリカーを見ると一目散に走るイボイノシシ、
いつまでも動く気配のないカバなんかを見ているだけでも
全然飽きない。
ライオンをはじめ、
肉食動物には出会えたら良いな・・・
というくらいの気持ちでいた。
同乗者の中には、
「そろそろ肉食動物が見たい・・・」
という人も、もちろんいるので、
草食動物にお客さんが注目している最中も
ドライバーはあちこち見回して、
「何か」を探しているのだけれど。
2日目のafternoon safari 中、
無線でやり取りしていたドライバーが
ニヤリと笑って車を走らせた。
何だろう?と思って尋ねると、
「ライオンが寝てるから探しに行く」
時々双眼鏡を覗きながら、車を進ませるドライバー。
そして、視線の先には・・・。
確かに寝てる。
ライオンはネコ科なんだなぁと、
なんだか納得する。
1日の殆どの時間を寝て過すらしい、
長閑な昼下がりである。
MasaiMara3日目、この日は生憎の曇り空。
morning safari 中、肌寒いせいか、
最初、誰も窓を開けなかった。
「今日はライオンを探すよ」
というドライバーの意気込みが通じたのか、
サファリカーの前をライオンが横切ったり、
ハゲタカが動物を漁っている所にライオンがやってきたり、
朝からライオン尽くしだった。
違う動物を見に行こう・・・と、
進路を変えたその先に、
ライオンのオスとメスが一緒にいた。
みんなリラックスしていて、
車が近づいても気にしていない様子。
ふわふわに見える鬣には、思わず触ってみたくなる。
雄ライオンだけ場所を変えたので、
サファリカーもついて行く。
なんていうか、
百獣の王も形無しの寝姿披露である。
あまりにも可愛らしい・・・。
こんなにゴロゴロされると、
見ているこちらも随分癒される。
この後しばらくすると、
この雄ライオンは鬣をなびかせて颯爽と歩くのだが、
そんな凛々しい姿よりも、ゴロゴロしている姿の方が
微笑ましくて好きだ。
メスライオンのところに戻ると、
どうやら狩をした後だったらしいことが分かった。
脇の辺りに血が付いている。
精悍な佇まいに、惚れ惚れしてしまう。
メスライオンの方がカッコいいのではないか・・・
とも思ってしまう。
思いがけずと言うか、
幸運にもと言うか・・・
とにかく、毎日ライオンに出会えて、
改めて、『マサイマラはライオン天国』なのだと実感した。
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