2010年6月29日火曜日
Chapati
いつもよりも
少し早めに出勤して、
普段 Office のお茶の時間に chapati と chai を用意してくれる女性のところへ。
とても美味しい chapati を毎朝作ってくださるので、
作り方を教えて頂くことに。
とはいっても、
朝5時から火の準備等されていて、
とてもそんな時間には行けないので、
ケニア人の仕事開始時間である8時に伺うことに。
chapati はクレープを厚くしたような、
ほのかな甘みを感じる食べ物で、
chai との相性は抜群。
七輪を思わせる火器を使って
丁寧に1枚1枚炭火で焼いて作ります。
焼きたての香ばしいことといったら。
全工程を見ることは出来ませんでしたが、
とても手間が掛かっていることは確かで、
自分で作ろうとするのは大変かもしれません。
いつか美味しい chapati を自分で作れるように、
作り方をしっかり教わっておこうと思いました。
2010年6月28日月曜日
お客様
今日は天気が良く、
絶好のピクニック日和。
庭に椅子とテーブルを出したら、清々しい気持ちでお茶が出来そうだった。
そんな日曜日の昼下がり、
ウシを連れた少年がやって来て、
芝生をウシに食べさせてもいいか?と。
このところの雨で、伸び放題の芝生に手を焼いていたので、
少年の申し出を快諾して、庭をウシに提供。
そうこうするうちに、別の少年たちが、
庭にある木に生っているフルーツを取りたい・・・
と、我家のゲートを叩く。
フルーツの存在を知らなかった私も一緒になって、
少年達とフルーツを頬張る。
最後には、ウシの少年と、フルーツの少年達が
一緒になって日本についての質問攻め。
特に少年達が興味を示したのは
・結婚時に女性の家族に何を払うのか、
・男性は割礼をしているのか。
ケニアでは
男性が女性の家族にウシなどの家畜と金銭を払って、
交渉の末、結婚を承認されるとのこと。
日本には、家畜を送る習慣はないし、
最近では結納金を払わない人もいるという話をしたら、
少年達は日本人と結婚したいと言い出した。
又、男性割礼についても、
アフリカ諸国では民族的な慣習の影響もあるが、
昨今はHIV感染を予防する strategy として注目されているだけに、
他国での状況が気になるようだが、
日本では割礼の習慣がない上に、推奨されているわけでもない。
これも少年達には魅力的なようだった。
久しぶりに週末を Rongo で過ごした。
子供と過ごす方が、個人的には好きだ。
2010年6月27日日曜日
ご招待
今日は我家の
house owner からご招待を頂きまして、
お宅訪問に行ってまいりました。
私が住んでいる家も、
とても立派で綺麗に手入れがなされていて、
部屋数が多いにも関わらず、あえて引っ越しをされたのだから、
きっと素敵なご自宅に違いないと思っておりましたら、
本当にその通りで、広くて明るくて素敵なお住まいでした。
ウガリの作り方を教わり、
肉料理・魚料理に囲まれて、
大変豪華な昼食を頂きました。
最初は遠巻きに私の様子を伺ってる子供達も、
徐々に馴染んでくれたきがします。
お土産にバナナとオレンジも頂いてしまい、
身も心も満腹になりました。
1日1ドル以下で生活する人々も、
このニャンザ州には多い中で、
食卓に動物性蛋白質が並ぶ家庭は
それほど多くはないと推測しています。
豪華な食事を頂きながらも、
何か心のどこかで引っかかっている自分がいました。
2010年6月24日木曜日
Nutrition
HIV/AIDS の
cliant support は
ARV薬についてだけでなく、
日々の食事指導も行っております。
・Anatomical assessment
・Biological assessment
・Clinical assessment
・Dietary assessment
の4つの視点から cliant の健康状態について評価します。
malnutrition や undernourish は underweight を起こし
免疫低下の要因になるので、ここで丁寧に指導を受けます。
Well balanced diet も大切で、
・carbohydrates
・proteins
・vitamins
どんな食品を摂取すればいいのか、
どんな調理方法が適しているのか等、
地域にある食材を例に説明されています。
又、6~20ヶ月の乳幼児で
・underweight
・mother is HIV+
・Child is an orphan
・Any other justify reason
これらの条件のどれかに当てはまる場合、
therapeutic food を使用します。
母親が HIV+ の場合でも、
母乳からの栄養や免疫が重要視されていて、
6ヶ月間は母乳を与えることが推奨されています。
6ヶ月を過ぎても、母乳を与え続けると、
HIV の感染率が上昇すると言われているため、
therapeutic food に切替える必要があるようです。
私が近寄ると大泣きする乳幼児も、
mesuring の間は大人しくしてくれます。
病院の staff という認識をしてくれているのでしょうか?
2010年6月23日水曜日
Minyenya
Outreach と言えるのか
分かりませんが、
Rongo District 内の Minyenya dispensary に
行って来ました。
ここでの重要な活動は、
一般の疾患やHIV/AIDS の cliant はもちろん、
MCH/PMTCT についての
community level でのfollow up
だと感じました。
本当に長閑な片田舎で、
舗装されていない赤土の道を
村人達はひたすら歩いて移動します。
ケニア内で重要な交通手段である matatu も
どうやら走っていないようです。
外国のNGOからの支援がなければ、
この村の人々は医療機関への access が困難な状況で、
自助努力を促すことの難しさをひしひしと感じます。
Counselling
2010年6月22日火曜日
世界のどこかで。
2010年6月21日月曜日
2010年6月16日水曜日
引き続き
antenatal care について。
自分としては学ぶつもりで外来に出向いたつもりが、
「昨日見ていたから分かるでしょ?」
などと、机の前に座らされ、診察業務全般をする羽目に。
とは言っても、医師でも看護師でもなので、
もちろん1人では何も出来ない。
言葉だってちゃんと通じない。
顔色・・・みんな黒い。
目 ・・・貧血の有無以外の良し悪しが分からない。
耳 ・・・何を見るんだろう?
舌 ・・・唯一なんとなく分かる。
皮膚・・・黒くて艶々。
リンパ腺も、「ここだよ」と教えてもらって
初めてしこりに気がつく始末。
client への interview も英語でしか出来なくて、
スワヒリ語もしくはルオ語に言い直してもらいながら
少しずつ進むので、client のストレスたるや・・・
質問事項の中には
fever, cought など、身近な症状から
STI symptoms を具体的に聞くものあり、
・How much time during the past four weeks have you felt down?
などと、Quality of life に関連するもの、
・How many times have you had sex in the past month?
・How frequently have you used a condom?
など、Sexual history に踏み込むものなど多岐にわたってる。
HIV+ の妊婦も HIV- の妊婦も、一緒に診察していくが、
+ の妊婦には薬が処方される。
日本では処方箋を受け取ることはあっても、書いた経験はない。
処方箋を書くのは docter の権限だ。
にも関わらず、ここに来て処方箋発行までしてる。
(もちろん nurse との連名で)
ケニアでは医師だけでなく、看護師も診察をするので、
看護師が処方箋発行する分には問題がないらしい。
人を「診る」のは大変なことだと実感した。
意思の疎通がスムーズだと、
もっと client と色々な話が出来るのに・・・と思うと
自分のスワヒリ語力の拙さにがっかりしてしまう。
夕方、院内の薬局に寄って、
私の書いた処方箋に気がついたか聞いてみた。
World cup で日本が勝ったせいもあってか、
みんなの反応がすこぶる良く、なんだかとても励まされた。
マンパワーには、なりたくないけれど、
なんでも一通りやってみて、改善点等見つけられたらいいなと思う。
2010年6月15日火曜日
MCH
今日は妊産婦検診の見学を。
受診している妊婦は、
定期的に病院に通って、
血液検査や胎児の成長度を確認している。
・今回が何度目の妊娠か
・出産の回数
・子供が亡くなった回数
・HIV + or -
・TB + or -
など、日本では馴染みのない確認項目が並んでいる。
乳児死亡率の高さを垣間見る気がして、心苦しい。
それでも、触診など分かる訳もないのに、
促されるままに妊婦の腹部を確認したり、
胎児の頭蓋骨の硬さに驚いたり、
小さな心音を聞いたり、
久しぶりに『生』を実感出来た。
妊産婦の HIV/AIDS 感染は次世代に大きく影響するので、
ケニアでも ministry level での対策がとられている。
maternal health は他の診療科と切り離した
独自の診察室、病棟を持っている。
今回受診していた妊婦の多くは HIV+ で、
検診を機に自身の status を知る人も多い。
WHO の定める stage に準じて治療も平行しながら出産に臨む。
また、HIV+ の場合、母乳をあげられる期間も決められていて、
胎児・乳児への母子感染を防ぐための説明を
nurse や counseller から十分に受ける。
一人当たり20~30分くらいかけて
counselling を行っている様子を見ていると、
HTC の quality は悪くないように感じるが、
これは県病院だからなのかもしれない。
community level での HTC について、
様々な問題点が指摘されているので、
近々 outreach にも出てみたい。
2010年6月13日日曜日
マコさん
久しぶりに、
尊敬できる人に出会ったと思う今日この頃です。
自分が、この隊次でケニアに来たのは、
世界中に散らばって行った同期達と出会う為であり、
マコさんに会うチャンスをもらう為だったのだと。
仕事が出来て、頭が良いのに、
気配りを怠らず、常に謙虚で、
お話が上手で、周囲の人をHappyな気持ちにする・・・
もう十分稀有な人材だと思っていたのだけれども、
ある問題への対応の冷静さと、忍耐力と、
懐の深さと言うか、心の余裕と言うか、
こんな大人になりたいと思えるような方でした。
マコさんだけでなく、
201の隊次の方々は素敵な方ばかりで、
ほんの僅かな時間しか、関わることが出来ず、
もっと一緒に活動をしたかったというのが本音。
そんな素敵な方々を目標に、
この2年間を過ごそう・・・と思った次第です。
2010年6月10日木曜日
隊員総会
6月7・8日の2日間で、
ボランティア81名が参加した、
ケニアボランティア会の隊員総会が行われました。
プログラムの内容は、
幹事会・各委員会の活動報告。
調整員発表。
個人活動発表。
講演会。
グループ活動発表。
地域安全情報。
調整員別意見交換会。
グループディスカッション。
発議・動議。
など、多岐にわたっており、濃厚な2日間になりました。
総会に初めて参加する隊員の方が、
2回以上経験している隊員より多いという状況も
今までの総会との大きな相違点です。
印象深かった言葉は、
幹事長挨拶での
「『進化』は必ずしも良い方向に進むとは限らない。
それでも、総会を通して起こる我々の進化が
少しでも良いものになればいいなと思っている。」
Douglas WAkihuri氏の講演での
「日本から受け取った襷をケニアの人々に渡したい。」
なかなかお会い出来ない先輩隊員との交流や
貴重なディスカッションの時間が持てて、
新たな刺激を受けられた2日間でした。
2010年6月7日月曜日
2010年6月5日土曜日
2010年6月3日木曜日
日本の味
2010年6月1日火曜日
Male Circumcision
ケニアにおいて、
保健衛生省の進める
HIV/AIDS 戦略
・VCT (自発的HIV test)
・PITC (医療従事者の勧めるtest)
・PMTCT(母子感染予防)
・ART (抗ウイルス薬による治療)
と並んで、昨年から新たな strategy として組み込まれたのが
・VMMC (男性割礼)
Voluntary Medical Male Circumcision
日本では馴染みのない習慣ではありますが、
アフリカでは以前から部族の儀式としての割礼があったようです。
MCの利点として、
・Reduce risk of becoming infected with HIV
・Reduce risk of some STIs
・Easier to keep the penis clean
・Reduce risk of urinary treat infections in childfood
・Prevent inflammation of the glans and the foreskin
・Prevent the potential for development of scar tissue on the forskin
・reduce risk of penile cancer
・reduce risk of cancer of the cervix in female sex partners
などがあげられています。
もちろんリスクについての言及もされていて、
・pain
・bleeding
・haematoma
・infection at the site of the circomcision
・increased sensitivity of the glans penis for the
first few months after the procedure
・irritation of the glans
・meatitis
・injury to the penis
・adverse reaction to the anaesthetic used during the circumcision
・scar tormation, including keloids
この VMMC に関する training が来週から2週間の日程で行われます。
counselling の仕方や、benefits, Risks の説明、手術の方法など、
資料を見ているだけでも、内容の濃密さが伺われます。
ケニアの MC の達成率は80%以上というデータもあり、
多くの人にとって身近なテーマであること言えます。
月下の恋人
夜空に浮かぶ月を見上げる機会が減ったのは、
夕方からの雨降りが続く雨季のせいだけでなく、
日没頃から活発に活動する蚊の襲撃を避けるためで。
東雲の空に去り行く月影を見送るのが
このところの日課になっている。
JICA事務所から借りてきた書物がそろそろ読み終わる。
思っていた以上に活字に飢えることもなく過ごせたのは
ネット環境のおかげか、膨大な英語の資料に疲れてるせいか。
毎日少しずつ触れる日本語に癒されていることは確か。
次回はどんな書物と出会うのか。
帰宅後の1時間程度、近所の少年が遊びに来て
英語とスワヒリ語とルオ語を織り交ぜた会話をしてくれるお陰で
沢山のことを教わっているし、孤独感や寂しさも感じずにすんでいる。
この少年だけは、他の大人たちと違って、
「日本に連れて行って欲しい」とか、
「車を買って欲しい」とかといったことを口にしない。
そして、ケニアの抱える問題について投げ掛けた質問に、
「汚職」
と、一言。
そんな彼の目に、
日本人はどんな風に映っているのだろう?
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