2010年6月15日火曜日

MCH





今日は妊産婦検診の見学を。

受診している妊婦は、
定期的に病院に通って、
血液検査や胎児の成長度を確認している。

・今回が何度目の妊娠か
・出産の回数
・子供が亡くなった回数
・HIV + or -
・TB + or -

など、日本では馴染みのない確認項目が並んでいる。
乳児死亡率の高さを垣間見る気がして、心苦しい。

それでも、触診など分かる訳もないのに、
促されるままに妊婦の腹部を確認したり、
胎児の頭蓋骨の硬さに驚いたり、
小さな心音を聞いたり、
久しぶりに『生』を実感出来た。

妊産婦の HIV/AIDS 感染は次世代に大きく影響するので、
ケニアでも ministry level での対策がとられている。
maternal health は他の診療科と切り離した
独自の診察室、病棟を持っている。

今回受診していた妊婦の多くは HIV+ で、
検診を機に自身の status を知る人も多い。
WHO の定める stage に準じて治療も平行しながら出産に臨む。

また、HIV+ の場合、母乳をあげられる期間も決められていて、
胎児・乳児への母子感染を防ぐための説明を
nurse や counseller から十分に受ける。

一人当たり20~30分くらいかけて
counselling を行っている様子を見ていると、
HTC の quality は悪くないように感じるが、
これは県病院だからなのかもしれない。
community level での HTC について、
様々な問題点が指摘されているので、
近々 outreach にも出てみたい。

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