2011年6月27日月曜日

震災報道報告会



日本大使館にて。

様々な現場に駆けつけ、
情報を世界中に発信している
日本人カメラマンから、
この度の震災報道の様子を伺う機会があった。

千葉氏、黒川氏の2人のカメラマンは
現在ケニアに拠点を置いて活躍されているが、
震災後約1ヶ月間、日本に滞在・取材をし、
それぞれの視点で捉えた写真を
その当時の状況と共に説明された。

その後、司会を含めた3氏でのディスカッション。



どんな経緯で現地入りをしたのか、
取材中困難だったことや、良かったこと、
マスコミの立場からの視点など、
様々な思いを伺う事ができた。

各国の報道機関が、日本人に対して
暴動や略奪が起こらず、辛抱強い国民性に賞賛する一方で、
政府や電力会社のあり方や対応に対して、
おとなし過ぎる印象を持っているなど、
外から見た日本が感じられた。


千葉氏のコメントの中で、
阪神大震災の時は、被災した多くの高齢者が

「自分達は戦後の何もない状態から始めたのだから、
 今回も大丈夫、それよりお兄さん無理しちゃ駄目だ」

などと、前向きな発言が多かったのに対して、
今回の震災で被災した高齢者のほぼ100%が

「自分も一緒に津波で流されてしまえば良かったのに」

と。
「最初は冗談なのかと思うような
発言をされていたことが印象に残っている・・・」
との事だった。

津波の絶望的な被害状況を垣間見た気がして、
様々な思いが交錯する一時。
それでも、本当に貴重な写真や体験談を伺えた。

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