いつもは乳幼児の予防接種で
子供達の泣き声が絶えないMCHだが、
Lunch time を前に、若干様子が違っていた。
父親に連れて来られたこの少女は、明らかに低体重。
その上、顔や手足に皮膚疾患が見受けられる。
栄養失調そのものである。
父親は普段出稼ぎに出ているらしく、
少女の食生活までは把握できていないようだ。
今回は栄養士による食事指導が行われ、
3ヶ月経過を見ることになった。
必要な栄養をノートに書き出し、
丁寧に説明する栄養士に対し父親は、
「必要な栄養はちゃんと知っているし、
子供には十分食べさせているはず。
庭にはマンゴーの木もあって、果物もある」
と言っていたが、
父親と少女の肌質は素人目にもあからさまに違う。
この親子は県の社会福祉科のような所から
病院に行くように勧められたらしく、
育児放棄の可能性もあるのではないかと疑われた。
いずれにせよ、
毎月通院し、経過観察することになったので、
今後の少女の状態に注目したい。
本当に痩せてガリガリな上に、
腕や足のあちこちに黒ずんだ瘡蓋のような痕があり
見ていて痛々しいが、
クリクリとした大きな瞳が印象的な少女だった。
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