2011年6月1日水曜日

今日のMCH



いつもは乳幼児の予防接種で
子供達の泣き声が絶えないMCHだが、
Lunch time を前に、若干様子が違っていた。

父親に連れて来られたこの少女は、明らかに低体重。
その上、顔や手足に皮膚疾患が見受けられる。
栄養失調そのものである。

父親は普段出稼ぎに出ているらしく、
少女の食生活までは把握できていないようだ。

今回は栄養士による食事指導が行われ、
3ヶ月経過を見ることになった。

必要な栄養をノートに書き出し、
丁寧に説明する栄養士に対し父親は、
「必要な栄養はちゃんと知っているし、
 子供には十分食べさせているはず。
 庭にはマンゴーの木もあって、果物もある」
と言っていたが、
父親と少女の肌質は素人目にもあからさまに違う。

この親子は県の社会福祉科のような所から
病院に行くように勧められたらしく、
育児放棄の可能性もあるのではないかと疑われた。

いずれにせよ、
毎月通院し、経過観察することになったので、
今後の少女の状態に注目したい。

本当に痩せてガリガリな上に、
腕や足のあちこちに黒ずんだ瘡蓋のような痕があり
見ていて痛々しいが、
クリクリとした大きな瞳が印象的な少女だった。

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