2012年1月31日火曜日

Rondo Retreat



ケニアに唯一残された熱帯雨林、
カカメガの森には、KWSとKFSの2つの管轄がある。



隊員が配属されているのはKWSだが、
今回はKFS側にあるロッジ、ロンドリトリートにて。



1940年代に設立されたと聞いたが、
きちんと手入れをされていて、
静かで気持ちの良い空間。





一つの建物にツインルームが2~3部屋、



暖炉のあるリビングルーム。



16時には部屋まで afternoon tea を運んでくれる。




キリスト教関連が運営しているらしい。
(花の奥の方に教会が)



日曜日には森の中の小さな教会で
ミサが行われるとか。



敷地内には様々な植物と、
森から遊びに来る動物達。







部屋にいながらでも、のんびり観察できる。


散策ルートもいくつかある。



敷地近辺をゆっくり歩けるルートや
見晴台に出たり、コウモリ洞窟があったり。



乾季の森は秋のような雰囲気。



最終日のチェックアウト寸前に、
森に生息するブルートラコーという
青い鳥を見ることが出来た。
(写真はさすがに撮れなかった)



このロッジのいたる所に、
マスコットよろしく佇んでいる置物は、
ブルートラコーを模したもの。


日頃の喧騒を忘れて、
贅沢な休日を過ごす事ができた。



思い思いに転寝する面々。

2012年1月25日水曜日

訃報



同僚というか、
自分のカウンターパートの
ご主人が昨日儚くなった。

まだ40代だったはずである。

昨年11月に母が訪れた時は
元気にしていたのにと思う反面、
彼の体型は何らかの疾患を抱えていても
不思議ではなかった。

ケニアでは、裕福層になればなるほど、
偏った食生活と運動不足の影響で、
寿命が短くなると、同期が言っていた。


それでも、
毅然した態度で淡々と
葬式の準備や、仕事の段取りを進める同僚に
掛ける言葉が見つからない。

ご冥福をお祈り申し上げます。

2012年1月24日火曜日

薬剤部



いつものように、薬剤部に顔を出した時、
先月の HAPA meeting の中で、
薬剤の在庫管理についての話題があった事を
ふと思い出した。

多くの医療施設では、
発注したものと届くものに相違があって、
薬の欠品、もしくは過剰在庫が頻繁に起こるとか。


FACES という NGO が入っているお陰で、
Rongo 県病院内では ARV の在庫管理がシステム化され、
2~3ヶ月の薬剤発注時も欠品のないよう行われている。

欠品・過剰在庫が起これば、
FACES が入っているファシリティーで
上手く分配し、調整しているようだ。


薬剤部内でも事務方の誰かが、
前日の処方箋を見ながら
薬剤の処方量をPCに入力し、
日々の投薬量を記録していく。

こういった煩雑な作業に手間取られない分
薬剤師達は投薬業務に集中できる。

処方元への問い合わせも、その都度でき、
ミスの軽減に繋がっているように思う。

薬剤部に所属するスタッフの殆どは
NGO からの人員。
県病院のスタッフだけでは到底出来ない作業・・・


医療施設におけるサービスの質は、
どのくらい支援が入っているかで
ほぼ決まってしまうのが現状。

2012年1月23日月曜日

Poster:日本語弁論大会



同期の日本語教師隊員が作成に関った
「日本語弁論大会」のポスター。

昨年も日本大使館で行われて大盛況だった。
昨年の大会の様子はこちらから。
大使館のHPでも紹介されている。

任地からは、スピーチをする人も、
聴講するような人もいないかもしれないが、
とにかく素敵なポスターだし、
何より日本に興味を持ってもらいたい。



目立つ場所を選んで貼付。

職場の県病院だけでなく、
マタツステージにも。

ポスターを見ていた何人かは、
早速「日本語を習いたい」と言い出した。



2月25日の大会までにスピーチできるつもりなのだろうか?

とはいえ、
折角だから簡単な挨拶をみんなに教える。

ロンゴのマタツステージで、
日本語の挨拶が聞こえたら、
是非笑顔で返してあげて欲しい。

2012年1月20日金曜日

出張講座 in KWSTI



ケニア野生動物公社の訓練学校(KWSTI)にて、
2度目の出張講座。

今回も、異職種隊員による
・エイズ講座
・ツアーガイド養成講座
の2本立て。

とは言っても、野生動物公社なので、
メインは動物やガイドの仕事についての講座で、
エイズ講座はオマケ。



前半はスライドトーク。

実はこの生徒達は、
母親が来た時にも一度会っていた。

そのせいか、
お互いに緊張せずに講座を始められた。

質問も学生らしいものから
答えにくい話題まで多岐にわたる。



スライドトークの後に、
水の交換の実験を行い
HIV感染がいかに拡大するかを体験。



もちろん、実験のように
世の中はシンプルではないけれど、
生徒にはそれなりに印象的だった様子。


後半。
同期隊員の講座。



サファリガイドの経験から得られた知識、
動物の習性、ガイドに日本人が望む事etc
盛り沢山の2時間講義。



途中、日本語で動物について説明させたり、
見学に来ていた他の日本人ボランティアに質問させたり、
生徒達にとっても充実した時間だったと推測。
文字がびっしりと書いてあるノートに生徒達の気合が伺える。



真剣に聴講している日本人ボランティア。

生徒達の動物説明のポイントが
とても新鮮だった様子。


講座後、
KWSTIの敷地内からナイバシャ湖を
見下ろせるとあって、散策。



夕日は雲に隠れてしまったけれど、
贅沢な眺め。

インパラやシマウマが敷地内を闊歩し、
夜にはハイエナの鳴き声が聞こえる・・・
まるで国立公園の中みたいだ。



そして、集まった日本人ボランティアで
夕食のビュッフェも頂いた。
黒ウガリが並んでいる事に驚く。


ここで野生動物について学べる学生は
本当に恵まれているとつくづく思う。

2012年1月19日木曜日

ギョーザの魅惑

隊員連絡所(通称:ドミトリー)にて。

ナイロビにいると、様々な食材を入手できる。



この日もドミ泊の何人かで餃子作成。

ニラや白菜がアフリカで買えるとは
予想だにしていなかったが、
最近の中国の進出がめざましいせいか、
一部のスーパーで購入可能。

日本では、餃子を皮から作ることもなかった・・・



食べ切れない程出来上がった餃子。

焼き加減も絶妙で、
ジューシーかつ美味でした。

2012年1月18日水曜日

レッドリボン



年末にドミ掃除をした隊員から、

「エイズ対策関連隊員へのクリスマスプレゼント」

と、お裾分けされた携帯ストラップ、
ドミトリーにて受取完了。

ケニアで作られたものなのか、
他国の隊員から送られたものなのか、
それすらも分からないけれど。

IGAの一環として作られている様子。


・・・レッドリボンとは・・・

HIV陽性者に対して偏見及び差別を持たない、
彼らへの理解と支援をするための社会運動、
もしくはそれを象徴する為に揚げられたシンボル。

2012年1月17日火曜日

Kipepeto

「Kipepeto 頂戴!」
「Kipepeto まだ?」

オフィスの秘書達に盛んに話しかけられ、
Kipepeto が何であるか不思議に思っていたら、
扇子の事だった。

沢山は持ち合わせていないが、
お土産用に持ってきた扇子。

誰かにあげたのを見られたのだろう、
秘書達の分くらいならと持って行った。



想像以上に喜ばれ、大騒ぎ。

スワヒリ語で
Kipepeo : 蝶
Kipepeto : 扇子

ケニア人にとって、蝶と扇子は似ているのかも。



扇子に書かれた鮨の絵にも興味深々で、
面白がってくれたので良かった。


*後日談だが・・・
 扇子も Kipepeo だよと、同期に指摘された。
 辞書で確認したところ、
 蝶も、扇子も、大きな尾ひれを持った魚も、
 ヒラヒラしたものは皆 Kipepeo と言うらしい。
 それでは、Kipepeto はなんだったのだろう。ルオ語か?

2012年1月16日月曜日

今日のMCH



月曜日だから患者が多い・・・
というものでもないロンゴ県病院。

朝の診察前には、
スタッフから健康や栄養に関する
説明がされていた。



お子様には難しいか・・・


以前はこの待合場に、妊婦と乳幼児が
一緒くたになって並ばされていた。

昨年、出産病棟が新築され、
それに伴って空いた部分に産科が移り、
診察室も待合場も、乳幼児と別々になった。



乳児の定期健診と予防接種。
これらは無料で行われる為、
ナースや栄養士がきちんと説明すると、
ママ達は素直に定期的に病院を訪れる。



それでも、予防接種率は
目標値まで到達していないらしい。

医療施設が主要幹線道路沿いに多くあり、
過疎地域にいる人々まで医療サービスが
届いていないという現状もある。



小児科・・・という訳でもないだろうが、
ここでは定期健診とは別に、
小児のための診察室もできた。

このスペースに、以前は部屋の3箇所で
妊婦の検診が行われていた。
母子保健に関しては、
患者環境が劇的に良くなったと思われる。

2012年1月15日日曜日

移動日



ナイロビから任地への移動。

7:30にはドミトリーを出発して座席の確保。
出発時間頃にバスも乗り場に到着するので、
その間、チャイでも飲みながら待ち惚け。

前日は体調不良気味で移動に不安があったので、
帰宅を1日伸ばしたけれど、
お陰で同じ方面の隊員と一緒に移動できたので
精神的には随分楽。



某メーカーのロゴそのままの看板。

店員さんがとてもフレンドリーで、
日本語の「ありがとう」を教えたら、
「Wonderful!!!」を連発。
大層喜ばれた。

こんなケニア人が沢山いたら、
ケニアはもっと平和で安全な国になりそうなものだがと
心底思ったものだ。


さて。
予定時刻を1時間ほど過ぎてから、
やっとバスは出発。

道路状況はさほど悪くないので、
6時間くらいで任地に到着。


任地で待ち受けていたのは・・・

またしても停電。

それも、12月分の電気料金の1部が未払いだったためか、
ケニアパワーのスタッフがヒューズを外して行ったのだとか。



大家に来てもらい、
電気屋を呼び出して、
何とか電気は復旧したものの、
公務で上京中の4日間、停電していたため
冷蔵庫の食材は見るも無残な状態に。

しかしながら、
帰宅した日に電気のない家に取り残されるより、
復旧されたのは本当に喜ばしいこと。

文明の利器の素晴らしさを改めて実感。

2012年1月14日土曜日

お裾分け



任国外でエチオピアに行って来た隊員からのお裾分け。

アラビカ珈琲発祥の地と言われる、
エチオピアのコーヒー。

エチオピアのコーヒーセレモニーで使用される
独特な食器も温かみがあって可愛らしい。

優しい手触りにホッコリさせられる。


珈琲より紅茶派ではあるが、
ケニアに来てから珈琲を嗜む機会も増えた。

2012年1月13日金曜日

ランチ in ナイロビ



オフィスでの会議の合間、
昼食はもっぱらJICAの入ってるビルの隣にある
ローカル食堂へ。

鶏を炭火で焼いていて、
ウガリ(ケニア人の主食)と
キャベツかスクマ(ケール)が付いて、
180Ksh(180円くらい)

安くて美味しいお店。

2012年1月12日木曜日

ナイロビにて



公務でナイロビ上京中。

日本大使館を見下ろせるビルの
16階で作業をしているものの、
ある意味、凄い環境だなと。

それにしても、
事務所に籠もっているのは勿体無い天気。

2012年1月11日水曜日

サロンにて



ケニア人のオシャレと言えば、
編込みの髪。

最短でも2時間、
凝った髪型だと5時間くらい。

たまたま覗いたサロンには、
今日もオシャレに余念のない女性達。

根気強く座っているだけの
忍耐力に自信がないので、
未だチャレンジしたことはないが、
帰国までに試す機会はあるだろうか・・・

2012年1月10日火曜日

マタツステージ大作戦2012



本来は昨年の世界エイズデーにあわせて
マタツステージでのステッカー貼りを検討していたが、
都合が合わなくて本年に持ち越すことに。

他のエイズ対策隊員が現地業務費を利用して
作成したステッカーは、英語とスワヒリ語の2種類。

ただ、HIV陽性率が15%のロンゴで、
「Are you sure You are HIV-Negative?」
というフレーズがどんな風に受け止められるのか、
図りかねているのも事実。



そんな個人的な心配をよそに、
今回もマタツステージの客引きのお兄さんは
張り切って仕事を引き受けてくれた。

また、今回4度目のステッカー貼りで初めて、
以前貼ったステッカーともお目見えできた。

12月1日はニャンザ州の州都であるキスムで
何人かのエイズ対策隊員がステッカー貼りをしたようだが、
同じステッカーを貼った車は見かけなかった。

又、ステッカーの枚数が多めだったこともあって、
ステージにある商店やレストランにも。



毎回、ステッカーを貼っていると、
「コンドームを持って来い」
「自分はステータスを知らないから、今検査しろ」
などなど、野次も飛ぶのだが、
客引きのお兄さん方がこなれた様子で対応。

手伝ってくれている間は、
仕事が出来ないので稼ぎにならないのに、
本当にありがたく、心強い存在。



ステージにもコンドームボックスが何箇所かに設置。
とはいえ、どう見ても空。
予算や配給されるコンドームの
量との兼ね合いもあるのだろうが、
有効に活用できないものかな。