2011年6月29日水曜日

専門家帰国報告会



コミュニティー戦略の専門家の帰国報告会。

先月訪問した、タイタ県で、
地域住民のボトムアップを目指した、
コミュニティー戦略強化を行っていた。

<参考まで>
Taita 訪問
CU の IGA
Dispensary 訪問
CHW training

その前は、エイズ対策のフィールド調整員として、
現在活動しているエイズ対策の要請を上げたのも、
実はこの専門家だった。

結果、ケニアで5年間活動されていたことになる。


報告会後、
内輪での夕食会が行われた。



ざっくばらんに、
ケニアのこと、今後のこと、活動について等々
様々な会話が飛び交って、楽しい一時。

中華の円卓が、場を和やかにするのかもしれない。

ケニアの次はブラジルに・・・とのこと。
刺激的な毎日でありますように。

2011年6月28日火曜日

檻の中

石油代の高騰に伴って、
インフレ率の悪化、物価上昇、
天候不順による食糧不足への不安などともあいまって、
ケニア全域において、犯罪件数の増加、
治安状況の悪化がすすんでいると言われている。


JICA の安全対策基準の強化によって、
住居の寝室に鉄格子のない住居に
鉄格子の設置が義務付けられた。

我家でも、もちろん工事が行われた。



ゲートから寝室まで、
寝室の手前に鉄格子がついて、
6箇所目の扉。

さすがに、檻の中という状況に気分的に滅入る。



徐々に慣れていくのだろうか。


工事を行ったケニア人達が、
車におやつを積んでいた。

バナナとサトウキビ。

仕事の時間に遅れて来ても、
買い物はちゃっかりしてるんだと思うと、
ケニアらしさに、なんだか可笑しくなる。



サトウキビを1本お裾分けして貰った。

2011年6月27日月曜日

震災報道報告会



日本大使館にて。

様々な現場に駆けつけ、
情報を世界中に発信している
日本人カメラマンから、
この度の震災報道の様子を伺う機会があった。

千葉氏、黒川氏の2人のカメラマンは
現在ケニアに拠点を置いて活躍されているが、
震災後約1ヶ月間、日本に滞在・取材をし、
それぞれの視点で捉えた写真を
その当時の状況と共に説明された。

その後、司会を含めた3氏でのディスカッション。



どんな経緯で現地入りをしたのか、
取材中困難だったことや、良かったこと、
マスコミの立場からの視点など、
様々な思いを伺う事ができた。

各国の報道機関が、日本人に対して
暴動や略奪が起こらず、辛抱強い国民性に賞賛する一方で、
政府や電力会社のあり方や対応に対して、
おとなし過ぎる印象を持っているなど、
外から見た日本が感じられた。


千葉氏のコメントの中で、
阪神大震災の時は、被災した多くの高齢者が

「自分達は戦後の何もない状態から始めたのだから、
 今回も大丈夫、それよりお兄さん無理しちゃ駄目だ」

などと、前向きな発言が多かったのに対して、
今回の震災で被災した高齢者のほぼ100%が

「自分も一緒に津波で流されてしまえば良かったのに」

と。
「最初は冗談なのかと思うような
発言をされていたことが印象に残っている・・・」
との事だった。

津波の絶望的な被害状況を垣間見た気がして、
様々な思いが交錯する一時。
それでも、本当に貴重な写真や体験談を伺えた。

2011年6月20日月曜日

赤道を越えて



Kakamega forest へ。

南半球から北半球へ。
こんなに頻繁に赤道を越えるなど
想像もしなかった。



ケニアに唯一残る熱帯雨林。
鳥類や蝶などの貴重種が多数生息している。
また、大型動物がいないことから、
保護区内を歩いて散策することができる。

ゲートにはインフォメーションセンターも併設され、
school trip で訪れる学生も多いようだ。



久しぶりの森の中は雨季のせいか
緑が濃くて鬱蒼としている。

ひんやりとした空気が深呼吸を誘う。
保護区内は、日本の山道を歩いているような
懐かしい気持ちになるから不思議だ。


朝の森は靄がかかって、
厳かな雰囲気を漂わせている。




道を塞ぐヒヒ達。
若いオスが威嚇してくる。



1人で森を歩いたら、
きっと勝てそうもない。

保護区内で人間は動物達の生活圏に
お邪魔させて頂いているのだ・・・

そんなことを、ふと考えさせられる。

2011年6月18日土曜日

Mara River



タンザニアとの国境付近まで。

マサイマラは3つの管轄区に分かれているので、
保護区内にゲートがある。



ヌーの大移動の時期には、
大きくカーブする辺りに
沢山の死骸が集まってしまうそう。

その頃には水量も増えているに違いない。





ヒポプール。



長閑に昼寝をするカバたちにほっこり。

2011年6月17日金曜日

ハナ子との再会



ハナ子については『 ハナ子との出会い 』にて。

以前の情報には少し誤りがあって、
ハナ子は最近第4子を出産したそう。

11月のサファリで妊娠中だったのは、
第3子ではなくて第4子だったようだ。


女児・男児・女児の順で、
今回のサファリで遭遇した
単独行動をしているクロサイは
ハナ子の第3子・次女にあたるそう。

第4子の性別はまだ分からないそうだが、
10年前には独身だったハナ子が
4子の母なのだから、感慨深い。



ストレスを与えないように、
1度にクロサイの周りに集まれる車は
3台までと決まっているらしい。

サイの角は高値で取引されるらしく、
ハナ子の母親も密猟者によって殺されたそうだ。
そのため、保護区のレンジャー達は
クロサイには随分気を使っているとか。

2頭が茂みに移動するのを見送って、
他の車にその場所を譲った。

地上から見るバルーン



バルーンが飛び立つのは早朝、夜明け直前で、
朝の safari が始まる頃。

この日は天候にも恵まれ、
地上からも美しい日の出を見れた。
バルーンからの眺めは言うまでもない。

バルーンを追いかけた訳ではないが、
風任せのバルーンは safari car の真上を越えて
着地点へと向かって行った。



Have a nice journey!!

2011年6月16日木曜日

月食



日食は話題に上ることが多いが、
月食についてはどうだろう。

少なくともケニアでは周知されていないと思う。


散歩がてらロッジ内を歩いていたら、
満月のはずの月が欠けているように見えた。

少しずつ、
かける部分が大きくなっていく月を
わくわくしながら眺めてた。


皆既月食を観たのは初めて。
それも、マサイマラで。

様々な表情を見せてくれる大自然に感謝しつつ。

big five

日頃の行い・・・は、けして悪くないと思う。

Mara 到着して最初の safari で、
本当に運よく big five に遭遇した。



safari car の進路に寝ていて、
車の出現に驚いた様子だったライオン。



そのせいでご機嫌斜めだったのか、
背中ばかり向けられてしまった。



車道を歩いていたライオン。
立派な鬣。



動物達にとっても車道の方が歩きやすいのかもしれない。



後姿がなんだか憎めない。



マラの象の牙は、アンボセリの象たちのものよりも
短いような印象を受けた。



近くにいたヒヒやガゼルに警戒するのか、
追いかけたりしてみせるサイの子供。



このサイは、この地域に唯一いた
クロサイ、ハナ子の次女らしい。



つぶらな瞳のバッファロー。



草を食む姿は穏やかそうに見える。

月を背負って…。





木漏れ日に同化している豹。



以前は木の下に車を寄せたり出来たようだが、
最近は、オフロードを禁止して
豹へのストレスを軽減しているそう。
そのお陰か、豹との遭遇率も上昇してきたとか。

2011年6月15日水曜日

Mara



雲の切れ目から緑の大地が見下ろせたら、
Maasai Mara が眼下に広がっている。



ナイロビから空路で約1時間。
あっという間に、動物王国に。



集中して雨の降る時間があるらしく、
air slip からの道は酷くぬかるんでいたけれど、
そんな悪路さえ、楽しく思えるから不思議だ。



眺めているだけで、
自然が織り成す風景に癒される。

後任要請



担当調整員から連絡があった。

大統領選を控え、ニャンザ州への隊員の派遣を
当分の間見合わせるて予定だったが、
後任の要望がある場合は積極的に
要請を受ける方向で検討するつもりであると。

もちろん、
派遣時期についての確約がある訳ではないけれど、
何かを次に繋げていけるかもしれない・・・
という可能性が残ったことは喜ばしい。


*このポスターは、前職でお世話になった方が送って下さった。

一緒に送られたメールを見て、
日本にいても、歯痒い思いをしていたり、
こんな時でさえ私利私欲・権力争いにしか
興味のない政治家に失望したり。

いろいろな事を日本人1人1人が考えているんだと
改めて感じることが出来た。

2011年6月14日火曜日

Serena



国立公園内のロッジ。

敷地内には動物を近くで観察できる
バルコニーも設置してある。



ユニークな装飾。



ラウンジの照明も独特。

開放的な空間で、
静かな一時を過ごせる。



各部屋にペイントしてある動物の柔らかいタッチが
部屋の雰囲気を温かみのあるものにしているように思う。




車が近くを通ったら、
機嫌を損ねた象。

多分相当怒っていたのだろう。

睨みつけているような表情が
迫力満点だった。

朝のサバンナ



土埃の舞う中、
朝日に照らされて
シマウマ達が出勤。

キリマンジャロの麓から、
毎朝 amboseli にやって来て、
日暮れ頃に帰っていくとか。

とても不思議な光景だった。





.

2011年6月13日月曜日

Nature Walk



ロッジのオプションで、マサイ族のガイドと共に、
国立公園内を散策するツアーがあった。

ガイドのマサイさんは、現在動植物の勉強中とのこと。



ロッジの敷地内だけでなく、
敷地外にも出掛けていくもので、
レンジャーは同行しないが、
マサイの戦士が槍などの武器を持って一緒に歩く。



国立公園と私有地の境界線。

生活や家畜に必要な水など、
近隣住民は公園内で得ることを許されているようで、
フェンスなどの物理的な境界はない。



2時間くらいの程よい散策になった。

キリマンジャロ



amboseli を訪れる人は
キリマンジャロを仰ぎ見れるかどうかで
amboseli の印象が随分変わると思う。

ポストカードにある風景のように、
キリマンジャロと野生動物を。



キリマンジャロの頂には万年雪が。

以前読んだ本で、キリマンジャロの雪が消えていく・・・
という内容のものがあったように記憶している。

頂に見える雪は、10年前、20年前と比較して
減ってしまったのだろうか…
今後ますます少なくなっていくのだろうか…

そんな事をふと考えてしまう。



中には、まるでポーズをとっているかのような動物も。

動物達にとっても、
キリマンジャロは特別な存在なのだろうか。

Amboseli National Park



アフリカ最高峰:キリマンジャロの麓、
ケニアとタンザニアの国境に位置する、
アンボセリ国立公園。

キリマンジャロはタンザニアにあるけれど、
その景色はケニアのモノだとドライバーが笑っていた。



ゲート付近では、マサイ族のママ達がアクセサリー販売。
みんな一生懸命に自分の商品を勧めるので、根負けしかねない。



雨季だと思っていたが、
アンボセリ付近はカラカラに乾いていた。

アンボセリは小さな国立公園で、
象が増えすぎると、植物などの食料がなくなる為、
近くのツァボ国立公園に輸送することもあるらしい。