2011年2月13日日曜日

弟は出生時、7ヶ月目、
925gの超未熟児でした。

大人の掌ひとつにおさまるくらいの、
本当に小さな小さな命でした。

当時の医療技術では、
その小さな命を救うことすら難しいと。
むしろ、母子共に危険な状態での出産だったと。


生後8ヶ月間、保育器の中で過ごし、
成長は同世代のお子さんに比べて後れを取るものの、
障害もなく、すくすくと…むしろ腕白に
少年時代を過ごしていました。


弟が亡くなった時には外傷もなく、
死因は検視、行政解剖を経ても依然不明のままで、
強いて言えば、
心筋に異常があるかもしれないとのことで、
現在は病理解剖の結果を待っている状態です。



通夜・葬式を終え、
弟との沢山の思い出を振り返りながら、
ふと、
弟が、苦しむことなく静かに息を引き取ったならば、
異常や障害は見受けられなかったけれど、
生まれ出る瞬間に、随分と命の火を
すり減らしてしまったのではないか…と。
限りある命の中で、
彼は彼なりに精一杯生きたのではないか…と。

なんとなく、そんなことを考えてしまいます。
そうであって欲しいだけかもしれません。


弟との日々に感謝しつつ。

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