2011年3月31日木曜日

forest 散策



濃い緑に包まれると、
清々しさと共に、安心感を覚える。



森の中を歩きながら、
五感で自然を感じていると、
町の喧騒に疲れていた体が
ゆっくり癒される気がする。

2011年3月25日金曜日

katieno sub-location


この地域での唯一のprimary school にて。

今回の訪問は、学校の敷地の近くに建設予定の
dispensayの土地を見るためだったので、
学校に直接用事があった訳ではない。

にも関わらず、突然の訪問を快く受け入れられ
教師人との顔合わせや、今後のワークプランについて
話し合う時間を頂けた。

NGO側の判断で、すでに最優先事項として
health facility の建設を目指している辺り、
地域の有力者との話し合いはなんだったのかと
訝しく思うところはあるものの。



それぞれの場所での摺り合わせは必要なのだろうと、
様子を見守ることにした。

Nyambeche



電気も水道もない・・・
という村は沢山ある。

ここ、Nyambeche もその1つ。



しかし、この村の近辺には医療施設がない。
人々が病気の時は5km以上離れた村まで移動を強いられる。

そして、村から最寄のprimary schoolも遠いが、
secondary schoolがない。
村の子供達は平日の昼間に、家の軒下で遊んでいる。



学校に行きたくても物理的距離が大きくて
交通手段も持たない子供達には通えない。

そんな村の有力者達とmeeting。
今、村に一番必要な物は何か。

医療施設・学校などの意見が出る中で、
ある女性が「道が欲しい」と言った。
確かに、幹線道路を外れると、
道らしい道ではなくなる。
道路事情の悪さも医療・福祉サービスを遠ざける。



言語は全てルオ語ではあるが、
時々スワヒリ語・英語で説明をしてくれる。

「欲しい物」なんてキリがないだろう。
しかし、優先順位をつけて物事を検討するのは
実に有意義な方法だと感じた。

2011年3月22日火曜日

今日のMCH



MCH:Mother & Child Health
妊婦から5歳未満の幼児までの母子総合ケア。

また、国の方針で予防接種は無料で行われるため、
きちんと予防接種を受けに来る子供達は定期的に
医療スタッフに診てもらえる仕組みになっている。



5歳以下の乳幼児死亡率の高い原因の1つが栄養失調。
生後1ヶ月・・・1年・・・
予防接種に併せて受診する子供の中から、
成長が遅かったり、体重が十分でない子を見つけ、
栄養指導や補助栄養食の配布など行う。


熱がある子供は1匙の解熱剤を含ませた後、
ラボにて、マラリアの検査。



とりあえず解熱剤を・・・
という発想には違和感があるものの、
又、大抵の検査結果がマラリア陽性なのも
釈然としないものを感じるが。

子供の薬代は無料で、発熱した大抵の子供達は
坑マラリア薬と解熱剤を処方されて帰宅する。


沢山の登録用紙に記載しながらの医療業務は
効率的とはとても思えないし、
医療サービスの質の低下に繋がる。

工夫できることがないか、、、
探していけたらと思う。

2011年3月21日月曜日

乾季の終わり

このところ、昼過ぎくらいから連日雨が降る。
乾季が終わり、雨季が始まったようだ。

乾いた大地が緑を取り戻しつつある。

水道の普及していない任地Rongoでは、
人々の生活は雨水便り。

雨が天からの恵みであることを実感する。


だが、ただでさえ頻発する停電が、
雨が降ると、ほぼ必ず起こる。

水を取るか、電気を取るか・・・。

大変不謹慎なことを承知で一言添えるが、
「計画停電」を羨ましく思う。
少なくても停電するタイミングを事前に認識できる。


そんな雨の日の午後は、
本を読んでいることが多いかもしれない。
ケニアの雨はスコール並みに激しくて、
振り終わるまでの足止め時間が結構ある。

先日のナイロビ上京で購入した本も読み始めた。



英語の本は途中で挫折するかもしれないけれど・・・。

『援助・支援』について、
考えるいい機会なのだと思う。

2011年3月19日土曜日

Tumaini Children's Centre

個人の経営している孤児院を訪問。



約90人中、
35人の子供は両親ともいない孤児。
25人は片親。
16人はHIV+ve。

この孤児院のある地域は、
シュガーベルトと呼ばれ、サトウキビの生産地域。
労働者人口が多い反面、HIV陽性率も高い。

ここにいる子供の保護者となるべき大人達は、
AIDS発症のため収入もなく、
生活をすることも困難な状況とのこと。

孤児院とは言いながらも、子供達の宿舎はなく
子供達は Foster parent と暮らしながら、
教育を受けに、この施設にやって来る。



水も電気ももちろんなく(水は雨水頼り)
校舎・制服・食事はNGOなどの支援によって賄われ、
具体的な収入向上活動は行えていない。

それでも子供達は、
学べること、友人と遊べること、
時々やって来るお客さんがお菓子を持ってること、
そんなささやかに見える事を、本当に喜んでいる。



「ケニアの将来は子供達の中にあるから・・・」

子供達への教育の必要性を、村人達に語る
ダイレクターの言葉は力強い。


子供達に未来が託されるのは、
ケニアも日本も同じだ…。

今、自分に出来ること・・・・



それは、自分の仕事に一生懸命に取り組む事。

力を合わせ、人の繋がりを信じ、
未来に向かって進んでいくことが、
災害から立ち直る日本と発展途上国である任国とに、
同じように大切であることを、任地の人々と共に考える事。

世界中が日本に注目している今だからこそ、
伝えられることがあると信じて。







.

2011年3月18日金曜日

原因不明

ですが、体調不良。

今に始まったことでもなく、
ケニアに戻ってからなんとなく・・・が、
かれこれ1ヶ月過ぎようとしていて、
いくらなんでも長いなと。

加えて、田舎に住んでいるので、
本格的に体調が悪くなったら、
もはやどうにもならない・・・とも思い、
意を決して病院へ。

配属先が病院とはいえ、隊員が診療を受ける時は、
受診推称されている医療施設に行く。
任地から最寄りの医療施設のあるキスムまで
片道3時間以上…

The Aga Khan Hospital,Kisumu

検査を何種類か行ったものの、
原因と思われる『何か』は分からないままで。



しょうがないので、
週末はおとなしくしていようと思います。

劇的に悪いわけではないので、
あとは自分の自然治癒力を信じるしかないのかも。

2011年3月14日月曜日

工事中

自宅の防犯対策を兼ねて、
寝室の天井取り付け工事を行っています。

建築関係のお仕事されている方が見たらどんな感想を持つのか、
甚だ興味深い作業過程が展開されています。

実際、他隊次の子が唖然としながら
作業風景を見守っていました。


<1日目>
立派な梁があるにも関わらず、それには全然触らずに、
壁の途中に釘を何本か打って、その釘頼りに枠を作ります。



枠自体も継ぎ足ししながら作っていますが、
そもそも枠は必要なのでしょうか?


<2日目>
枠が出来たら天井のボ-ドを張ります。



肝心?の枠はボードで隠れるので、
歪んでいても気にならないようです。



天井に人が乗ったら間違いなく天井落ちるでしょう・・・
というのが、日本人の共通認識です。


<3日目>
さて、天井ボードを張り終わったら仕上げにペンキを塗ります。



ペンキを塗った後の寝室は、目がチカチカして痛みます。
明らかに体に悪そうです。

ペンキは3回塗るとの事で、実はまだ完成していません。
完成までもう少しなのでしょうが、
いつになったら仕上げが終わることやら・・・

エイズ対策のMLより



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現在、日本は地震により非常事態です。
その地震に関して、依頼があり、連絡させていただきました。

隊員の方は、派遣前訓練で聞いた方も多いと思われる
「地球のステージ」の桑山先生の事務所が
宮城県名取市にあり、被災されたそうです。
先生は、医師として必死に被災者に支援をされているということですが
一緒に働いていた看護師さんも被災されていて手が足らない状況だそうです。

下記ブログ内で看護師と募金の募集を行っています。
■桑山さんブログ
http://blog.e-stageone.org/
■募金先:
郵便振替
口座番号:02260187792
加入者名:地球のステージ

(地球のステージHP)
http://www.e-stageone.org/


本ML登録者には海外にいらっしゃる方も多いと思いますが、
本情報の発信にご協力いただけますと幸いです。

よろしくお願い申しあげます。

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訓練中に講演を受けた桑山医師は、
災害や戦争の被災地にて救援活動をしています。

そして、今、まさに震災の真っ只中で
自身も被災しながら救援活動を行っています。


桑山医師のブログの中で下記の言葉が印象的でした。

・・・・ 今必要なもの
 「くじけない気持ち」
 「この出来事にもきっと意味があるのだと思おうとする気持ち」・・・・


アフリカから、自分達に出来ることは
けして多くはないけれど、
出来ることの1つとして、手元にある情報を
発信し続けることなのかもしれないと思っています。

2011年3月11日金曜日

地震速報



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在留邦人の皆様へ
 日本国内の岩手、仙台、福島、において、
 日本時間午後2時45分頃、震度7の大規模地震が発生。 
 津波が発生し、大きな被害が発生している模様です。
 関東地方でも大きな揺れが発生し、
 東京都内でも被害が発生している模様です。 
 現在、インターネットやNHK等で速報中ですので、
 ご確認して下さい。

 平成23年3月11日  
 在ケニア日本大使館 領事・警備班     

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その後も大使館、事務所から速報が届く。

ここ、ケニアで何か出来るわけでもなく
ただただ、祈ることしか今は出来ない。

被害の全容が明らかになれば、
沢山の方が犠牲になっている現実を
きっと突きつけられる。



職場の同僚のケニア人や、
他の国の同期隊員、友人たちが、
心配して連絡をくれる。

家族や友人は大丈夫なのかと。

これ以上、大切な人を失いたくないし、
誰にも失って欲しくないと思う。



1人でも多くの方が無事でありますように。
一刻も早く事態が終息して、
人々の生活が平穏に戻りますように。

2011年3月10日木曜日

Performance Review



月1回の保健事務所主催の meeting にて。

Demographic profile
・ Total population       339,161
・ Children under 1 year    13,906(4.1%)
・ Children under 5 years   65,797(19.4%)
・ Women of reproductive age 76,990(22.7%)
・ Pregnant women        14,245(4.2%)
・ Under 15 population     165,171(48.7%)
・ Number of deliveries    13,906(4.1%)
・ Adolescent(15-24)      72,241(21.3%)
・ Adults(24-59)         92,252(27.2%)
・ Elderly(60+)         14,923(4.4%)

今回は人口統計から。

県人口のほぼ50%は15歳以下の子供。
60歳以上の高齢者は5%未満。
(日本では60歳でも高齢とは言わないのでしょうが・・・)

県内の全てのデータを収集できているとは思えないが、
PMTCT free zone の実現に向けて、
保健事務所所長から各地域のファシリテイターに
気合の入ったコメントが続く。


保健事業には、各支援団体からの資金援助があるせいか
事務所のオフィサーはみんなPC持参。



ファシリティーから上がってくるデータは
全て手書きで読み難いものも多いが、
県から州へ上げるデータは、全て電子化される。

それでも県から州を介して国に届けられたデータが、
県レベルにフィードバックされるまでに
随分時間がかかる。

データ管理も、なかなかスムーズではない。

2011年3月9日水曜日

一息

任地に戻ってきました。

任地に戻ると、
時間の進み方がゆっくりで
なんだか落ち着きます。

都会の喧騒で磨り減っていた
自分の時間を少しずつ取り戻せるような
そんな気がしてきます。


それでも時々、
羨ましく思うモノがあります。

ナイロビには洗練されたカフェがいくつかあり、
日常から切り離された贅沢さを味わえます。



涼しげな木陰でお茶をしながら
ぼんやり考え事をしたり、
のんびり本を読んだり、、、

そんな一時を過せる空間は
任地では見つけることの出来ない
都市部ならではの過し方なんだろうなと思います。

2011年3月7日月曜日

携帯


IDEOS デビュー。

事務所から携帯電話を支給されているのですが、
この度、気分転換がてら携帯を替えてみました。

なんでも、ケニア隊約95人中、
3分の1の隊員がもっているとか・・・

流行に乗りたかったつもりはないけれど、
日本語でSMSのやり取りが出来るなど、
メリットも多いことや、
コストパフォーマンスが良いなどの理由から
同期隊員に随分勧められ、、、、

結果、手元にあります。

使い慣れるまでに、まだまだ時間が掛かりそうですが、
徐々に覚えていくでしょう。

2011年3月6日日曜日

日本語弁論大会


ナイロビで日本語教育をしている団体が主催した
日本語弁論大会が日本大使館でおこなわれた。

スピーチ部門やエンターテイメント部門など、
パフォーマンスの自由度も高く、
観ていて面白い発表が多かった。



審査員の中に、
日本語教師で派遣されている同期隊員がいたり、
エンターテイメント部門に
活動先の子供達を出場させた同期もいて、
同期達の活動状況を垣間見れて良かった。

エンターテイメント部門の審査は
場内の観客に委ねられ、
同期隊員が引率していた子供達が
ほぼ満場一致で優勝することに。



トロフィーや記念品を受け取る子供達の笑顔で
場内は本当に和やかな雰囲気に包まれた。



デモンストレーションで
空手を披露している場面も。



凛とした空気に、周りで観ているケニア人も
興味深そうにしていた。

中間報告会

赴任して約1年が経過。
節目として、中間報告会が行われた。



とは言っても、
各ボランティアの持ち時間は15分。

1年間の活動をたった15分で伝えることは難しいけれど、
同期それぞれの個性の出た報告会だった。


2日間にわたって行われた中間報告会だったが、
報告会後、所長から
「今回の隊次はレヴェルが高い」
というようなコメントがあったそうだ。

何と比較して、そのように所長が感じたのか
我々の知るところではないが、
折り返した残りの1年も、皆が生き生きと過し、
結果として、活動も充実すればいいと思う。

2011年3月5日土曜日

ひなまつり

ナイロビに上京。

任地とは随分違った都会的な雰囲気に、
上京の度に戸惑う。



特に白人が沢山住んでいる地区は
いろいろな物が洗練されている。




さて、3月3日はひなまつり。

以前お世話になった語学学校の先生と
偶然町でお会いしたところ、
なんとその日の夕方に『ちらし寿司』を届けてくださった。



本当に美味しい。

ケニアに来て、ひなまつりらしい空気を味わえた。

2011年3月1日火曜日

禊月


任地で道路工事が行われていて、
町中のあちこちが通行止め。

でこぼこ道だった頃の写真はないが、
平らになった道が新鮮。

暫くは車が町の中に入れない状態だが、
人々は特に困った様子もない。

アスファルト舗装もされるのか、
近代化?していく田舎の町の経過を
一緒に眺めているのは面白いような
少し寂しいような、複雑な心境。