2011年8月31日水曜日

PSC 停滞?

当初の予定では、
そろそろできているはずのPSC
(Patient Support Center)

現在の状況は・・・停滞?



1ヶ月前の『 PSC その後 』から比べると
少し進んだかもしれないが、完成には程遠い印象。

県病院の中にある施設でさえ、
こんな工期延期が当たり前。
工期というのも目分量でしかないのだろうが。

年内にできるのかどうかさえ、
どうも雲行きが怪しい。

ケニア人は「計画を立てる」ということが
本当に苦手なんだろうなとしみじみ思う。

2011年8月28日日曜日

長い雨



森から任地に。

ケニアでは乾季と言われている時期で、
地域によっては水もない荒涼とした大地が
広がっているという話しを聞く。

一方で、
任地 Rongo は毎日雨が降っていたようで、
時には夕方から夜まで降り続くことも。

スコールとは違って、
まるで日本の梅雨を思わせる長雨。

そして、雨の降る夜は気温が下がって、
肌寒さを感じることもしばしば。
南半球はこの時期冬なのだと思い出す。

2011年8月26日金曜日

クンビクンビ

ウェスタン州では
クンビクンビという羽蟻を食べる習慣があるそう。



蟻の約40%が脂質ということで、
重要なエネルギー源なのだそうだ。

森散策の道すがら、
子供達が一生懸命穴から這い出す
羽蟻を捕獲する場面に遭遇。



雨の後、羽蟻は蟻塚から飛び立つらしい。

地上では子供達が、上空では鳥達が、
それぞれクンビクンビを狙っていて、
折角穴から這い出てきても逃げられそうもない。

生きている羽蟻をそのまま口にする子もいて、
よほど美味しいのだろうと思ったけれども、
味見をするのは見合わせた。



話しのネタに食べてみれば良かったか・・・
と、後から少しだけ後悔した。



子供達以上に、
こんな場面に遭遇した日本人が
面白がってクンビクンビを捕まえていた。

2011年8月23日火曜日

ポスター作成



ポスターデザインは、
他のエイズ対策隊員が作成したもの。
お願いして啓発教材として使わせて頂くことに。

また、
カラープリンタやラミネーション加工は
自分の任地ではできないので、
同期の活動先で作らせて貰った。

同期の活動先の最寄の視聴覚ルームにも、
コンドームボックスが設置されているので
ポスターを貼らせて頂いた。

地元の人や、そこで働く人が出入りするとのこと。

行動変容はとても難しいテーマではあるけれど、
こういったポスターが沢山の人の目に留まって、
何かを感じるきっかけになってくれたらと願う。

2011年8月22日月曜日

Butchery



Kakamega Town にある肉屋にて。

豚肉は豚肉屋さんにしか置いていない。
もしくは大型スーパーの冷凍品コーナー。

町の肉屋さんでは、
分銅と秤で肉の重さを量って
切り売りをしている。

食べ物屋さんは面白いと思う。

2011年8月19日金曜日

Kakamega Forest



雨季なのか毎日雨が降るそうで、
鬱蒼とした緑がさらに色濃い。

森の道を歩くカメレオンを発見。



一つ一つの仕草がとても可愛い。
普段は濃い緑に隠れて、なかなか姿を探せないので、
ラッキーな出会い。



夜明け前の View Point にて。



朝日を待つのは元旦ぶり。
森から立ち上る水蒸気の濃淡が
神秘的な雰囲気を醸し出す。



太陽が顔を出した。



オレンジ色の暖かな光に包まれて、
森も表情を柔らかくする。

そこに佇んでいるだけで、
森に癒される。

2011年8月15日月曜日

Sori

Karongu から丘を降りて湖畔の漁村 Sori へ。

交通の優先順位は、牛>人。



朝は漁に出る船も、
昼過ぎには戻ってきている。



ずらりと並ぶ船はどれも木製。




網の手入れをしているのかと思ったら、
オメナという煮干サイズの小さな魚を干していた。



ヴィクトリア湖畔ではよく見かける小魚で、
トマトと煮て味をつけるようだ。

岩場に上って村を見下ろす。



村の案内をしてくれた女の子達。
大学のターム休みで戻って来ているようだ。

村の中の市場を通って帰宅。



夕暮れ時の柔らかい光に包まれて、
相変わらず長閑な村。

2011年8月14日日曜日

Karongu

ヴィクトリア湖畔にある漁村に隣接する村。

同僚の実家があるということで、
今回ご招待頂いた。

タンザニア国境に程近く、
交通の便が良いとは言えないこの村へのルートは
Migori から2時間、Homabay から3時間の2つ。



どちらのルートも悪路で
土煙に塗れながらの移動を余儀なくされる。


手前から、第一夫人宅、第二夫人宅、第三夫人宅。



第一夫人宅が一番綺麗で立派。


小麦などの食糧を保存する籠。



風通しが良く、家畜にあらされる心配もない設計。


メイズを剝いて乾燥させる。



ケニアでの主食のウガリは普通白いが、
ここで出されたウガリは黄色。



メイズの色が反映されているのか。


夕暮れ時と早朝に乳搾り。



絞りたての生乳で入れて貰うチャイは
乳臭さがなくて本当に美味しい。


電気のない暮らし。



夜にはランタンを燈す。

早朝まだ暗いうちから火をおこし、
客人が湯浴みをするための湯を薪で沸かす。



それから朝食用のチャイ。

温かいお湯、温かい飲み物が
ここでは本当に贅沢なもてなしだと知る。

朝日に大地が照らされた
ヤギも朝のご挨拶に。



本当に素朴な村の生活に、
時間の進み方がいつもとは違うように感じた。

2011年8月13日土曜日

Sory



Sugar factory のある地域を Sony という。
ケニア人のことだから、
某有名メーカーの名前を拝借したのではないかと
勝手に想像しているのだけれども。

土日にも関らず、
この辺いったいのサトウキビ畑からは
途切れることなくサトウキビが届き長蛇の列。



平日には工場の中を見学できるとか。
興味のあるボランティアに声を掛けて
いつか工場見学に行ってみようかと思う。

2011年8月12日金曜日

Kuku

同僚宅の晩御飯に御呼ばれ。

この日は鶏料理。
普通、ケニア人宅では
鶏は生きたまま購入し自宅で絞める。



首の毛を毟られ、
すでに己の運命を知っているのか、
鶏の方もガクガクと震えが止まらない。

子供でも物怖じせずに絞める。



この後、首を落としてから、
お湯を張った盥に鶏を入れて
毛を毟って、下ごしらえ終了。


コトコト煮込んだ鶏スープは本当に美味しかったし、
命の有難みをしみじみと感じる貴重な食事だった。

2011年8月11日木曜日

VMMC campaign



県内の一部で男性割礼のキャンペーンが行われた。
この地域はサトウキビ生産地帯のため、
sugar factory 関連で働く労働者も多い。

県内のHIV陽性率が高い理由のひとつに、
こういった労働者層と性産業との関連が示唆されている。

さて、
1日80人を目標に10日間のキャンペーンだったが、
訪問した前日は100人を超える client だったとか。

開始当初は人が集まらなかったようだが、
途中から mobilization が功を奏し、
client の増加に繋がった様子。

器具は水洗いの後、天日干し。



さすがに使用前には消毒をする・・・と信じたい。

仮設テントの中で施術が行われている。



テントの中はシーツで仕切り、
プライバシーの保護を心掛けている。



1つ1つのベット。



枕元には消毒液など、共有できる薬品などが置いてある。



VMMCは20分くらいで終わるとのこと。



訪問時は子供の client が多かったが、
子供同士で
「全然へっちゃらさ、痛くなんかないよ」
とでも話しているのか、
先に終えた子が得意げな顔をして、
順番待ちをしている他の子供達の質問に答えていた。



このキャンペーンの行われた医療施設は
町から離れた丘の上にあるため、
徒歩で来院した多くの client にとって、
帰路には苦労をしたのではないかと思った。

2011年8月10日水曜日

meeting 続き



午前中は幹事会の総会振り返り。
午後からは 第5回 HAPA meeting。


<午前>
議長団・司会を含めた反省会や
アンケート集計などの事務作業。

総会に関して色々な意見はあると思うが、
不平・不満も含めて、忌憚のない意見を
寄せて頂きたいものである。

アンケート未記入だったりすると、
反応が分からない上、改善のしようがなく、
逆にがっかりする。


<午後>
エイズ対策関連隊員による勉強会・情報共有。

3日間にわたって行われるが、
初日は第3回時に行われたWSのフォローアップと
帰国隊員の活動報告。

2日目以降は教育教材の作成と情報共有。

現在17人いるエイズ対策関連隊員も、
来年のこの時期には16人が帰国している予定。
今後、同職種またはエイズ関連の活動を考える隊員に
何か残せる物を作れないか・・・というのが今回の趣旨。

2011年8月9日火曜日

隊員総会



8月8・9日の日程で、
ケニアボランティア会総会が開催された。

今回は「活動に有意義な総会」をテーマに、
・個人活動発表
・グループ活動発表
・テーマ別意見交換会
・発議動議意見交換会
・外部講師講演
・任地紹介
などのプログラムが行われた。

隊次・職種を超えた隊員同士の交流、意見交換など、
活動に限らず、有意義なものであって欲しいと
幹事会メンバーは総会を企画運営していたけれど、
そんな幹事会メンバーの気持ちは隊員に届いていたか・・・。

2011年の総会は終了したが、
次回により良い形で生かせるように、
プログラム内容の吟味等行っていきたいと思う

2011年8月7日日曜日

Lake Nakuru NP

ナクル湖国立公園は2度目。
4~7月がフラミンゴの多い時期なのだそうで、
それ以外の時期は近隣の湖に移動しているとか。


国立公園内のサバンナモンキーも人間に慣れているのか
車の中に侵入、ハンドルに座って様子見。



食べ物を探していたのかもしれないが、
車中を無尽に散策して目当てのものがなかったか、
おとなしく出て行った。


湖畔はサファリカーから降りることが可能。
そのためかシマウマなどの草食動物が
人の気配のある湖畔に近づくことが稀なのだと。



フラミンゴの他にもナクル湖には鳥類だけで
400種くらい生息していると聞いた。

また、シロサイの保護にも力を入れているらしく、
南アフリカからやってきたシロサイを常時観察できる。



多くの人が、サイのことを
「まるで恐竜のようだ」
と、言うのを聞くが、その通りだと思う。

目が悪いせいもあってか、
サファリカーが随分近くにいても
気に留める風でもなく食事をしていた。


サファリは午前中からの4時間くらいで終えて、
昼食を食べに国立公園を後に。



チキンの丸焼きを常時置いているこの店は、
地元ケニア人も多く訪れ、常に賑わっている。

もちろん美味しいお店なので、
サファリ後に立寄るツアー客も多いようだ。

2011年8月6日土曜日

Hells Gate



Naivasha という、ナイロビから
片道1時間半くらいの町にある国立公園のひとつで、
ナクルへ向かう途中に立ち寄る観光客も多い。

ライオンや象などの大型動物がいないことから、
この国立公園は自転車でのサファリが可能。

自転車もゲートにて貸し出ししている。



大自然の中を自転車に乗って駆け抜けるのは
サファリカーとはまた違った魅力。

動物も間近で草を食んでいたりと、
自転車サファリの観光客には慣れた様子。

1時間弱のサファリの目的地は
国立公園の名前の由来になっているであろう、
Hells Gate に辿り着く。



この中は歩いて散策でき、
映画の撮影にも使われたようだ。

グランドキャニオンをイメージすると
分かりやすいのかもしれないが、
自然の力によって形作られた地形に圧倒される。

半日あれば十分楽しむことができる国立公園。
今回は任国外旅行で訪れたボツワナ隊員と一緒に訪問したが、
これからも機会があれば是非行きたいと思う。

2011年8月3日水曜日

母乳育児栄養キャンペーン



ケニアの茶所、ケリチョーにて、
HANDSというNGOがJICAの草の根無償を受けて、
母乳育児栄養のプロジェクトを行っている。

8月の第1週はその、
母乳育児キャンペーンということで、
ケリチョー内の診療所でイベントを。

昨年もイベントに参加したところ、
沢山の日本人が村を訪れたことで、
村人達にもインパクトが大きかったと、
今年もHANDS側から参加の依頼があった。



車に乗ってイベントの告知を行い、
その後、関係者のパレード。

30分くらいのパレード予定だったが、
民家と診療所の距離があるため、
なかなか一般住民の参加が確保できないらしい。

1時間は練り歩いた。



道行く子供たちも、
興味深々でパレードに参加。

赤ちゃんモデルの人形を
交代で抱いてパレードの先頭を歩いた。



この日は予選を勝ち抜いたチームの
お披露目も兼ねていて、1位のグループへの
カンガとバックのプレゼントがあった。

予算を持っていない隊員には、
簡単ではないイベントではあるが、
HANDSもコミュニティーに根ざした活動を行っていて、
良い刺激を頂いた。