2012年3月10日土曜日

引き揚げ



任地ロンゴから引揚げをした。

当日の朝でさえ、
引き揚げる実感が全く無かった。

家主の奥さんや、警備員達に見送られ、
自宅を後にしたものの、
なんだかまた帰ってくるような
そんな気がしてならなかった。

ニャンザ州からリフトバレー州を経てナイロビへ。

途中、
緑の濃いニャンザから、
どんどん緑が薄くなってサバンナ、
埃っぽいナイロビと
流れていく景色をただただ眺めていた。
普段の移動とまるで同じように。


任期延長する同期が多い中、
もう少し、自分もケニアに残れたら
良かったかもしれないと思うこともあった。

けれど、
あともう少し・・・という気持ちの所で
任期を全うできたのはむしろ良かったに違いない。

嫌な事も上手くいかない事も沢山あったはずだけれど、
振り返って思い出すのは、
何気ない日々の積み重ねの中で起こる
何気ない出来事ばかり。

任地の沢山の人々に大事にされた2年間だったと、
この貴重な日々に感謝。



引き揚げ後の週末、
海を眺めていた。

0 件のコメント:

コメントを投稿