2010年6月1日火曜日

月下の恋人










夜空に浮かぶ月を見上げる機会が減ったのは、
夕方からの雨降りが続く雨季のせいだけでなく、
日没頃から活発に活動する蚊の襲撃を避けるためで。

東雲の空に去り行く月影を見送るのが
このところの日課になっている。


JICA事務所から借りてきた書物がそろそろ読み終わる。
思っていた以上に活字に飢えることもなく過ごせたのは
ネット環境のおかげか、膨大な英語の資料に疲れてるせいか。

毎日少しずつ触れる日本語に癒されていることは確か。
次回はどんな書物と出会うのか。


帰宅後の1時間程度、近所の少年が遊びに来て
英語とスワヒリ語とルオ語を織り交ぜた会話をしてくれるお陰で
沢山のことを教わっているし、孤独感や寂しさも感じずにすんでいる。

この少年だけは、他の大人たちと違って、
「日本に連れて行って欲しい」とか、
「車を買って欲しい」とかといったことを口にしない。
そして、ケニアの抱える問題について投げ掛けた質問に、
「汚職」
と、一言。

そんな彼の目に、
日本人はどんな風に映っているのだろう?

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